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NTT Com、中堅中小企業向けに最大3000万円の費用を補償する保険が付いた「セキュリティサポートデスク」を提供

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は29日、中堅中小企業向けにサイバーリスク保険が付いた「セキュリティサポートデスク」の提供を開始した。サービスにおけるサイバーリスク保険は、東京海上日動火災保険株式会社(以下、東京海上日動)が提供する。

 セキュリティサポートデスクは、エンドポイントセキュリティやvUTMなど対象となるNTT Comのセキュリティサービスを利用している顧客向けに、セキュリティの専門家がサポートするヘルプデスク機能と、サイバー攻撃に対応する保険などをパッケージにしたサービス。平常時からインシデント発生時、事後対応に至るまで、トータルでセキュリティ対策をサポートする。

 NTT Comと東京海上日動が4月に締結したサイバーセキュリティ事業における提携に基づいた第一弾のサービスとして、東京海上日動のサイバーリスク保険をパッケージで提供。サイバー攻撃による不正アクセスなどのおそれがある場合、サイバー攻撃を受けているどうかの実態調査や攻撃履歴ログ解析(フォレンジック)により必要となる費用に加え、弁護士やコンサル会社に相談する際の費用を最大で1000万円補償する。また、サイバー攻撃を受けて情報漏えい事故が起こってしまった場合には、損害賠償金を最大で2000万円補償する。

 加えて、AIを活用することにより、不正なアクセスやネットワークへの攻撃などのセキュリティ上の脅威を高精度に検出する。サービスには、NTTセキュアプラットフォーム研究所が開発した特許取得済み技術が利用されており、あるウェブサイトのドメインが、フィッシングサイトや悪意あるスクリプトを実行するような悪性のものである可能性について、AIが自動でスコアリングする。悪性度の評価を人間ではなくAIが行うことで、膨大なデータベースにもとづく評価が可能になり、新しく作成されたドメインについてもその悪性度を自動で予測できる。

 こうした悪性度の評価や、SIEM分析基盤によるログの自動相関分析(オプション)を通じて、高精度にセキュリティ上の脅威を検出する。検出した場合には、自動で顧客に通知するだけでなく、顧客による対策の立案をヘルプデスクでサポートすることもできる。

 さらに、豊富な経験と知識を持ったセキュリティ専門家が、平常時におけるセキュリティ関連の相談受け付けや、インシデント発生時における対処方法の支援を実施する。顧客専用のオンラインコミュニティにおいては、セキュリティ専門家のサポートを受けながら、他の顧客のセキュリティ担当者と匿名の情報交換や相談を行うことができる。

 提供メニューの料金(税別)は、基本機能が月額8万円で、平常時のサポート、緊急時のサポート、オンラインコミュニティ、サイバーリスク保険が含まれる。オプション機能は、セキュリティ設定代行が月額3万円(月3回まで、以降は1回につき1万円)、ログの相関分析・月次レポートが月額4万円。