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キヤノンMJ、医用画像をどこでも迅速に閲覧できる「モバイル画像参照サービス」を提供
2019年7月16日 12:06
キヤノンマーケティングジャパン株式会社(以下、キヤノンMJ)は16日、医用画像クラウドサービス基盤「Medical Image Place」 のサービスとして、モバイル端末を利用してCTやMRIなどの医用画像を参照できる「モバイル画像参照サービス」を7月下旬に提供開始すると発表した。
キヤノンMJグループでは、2014年10月から医用画像を活用するためのクラウド基盤「Medical Image Place」を提供し、第一弾として読影事業者と医療機関をつなぐ「遠隔読影インフラサービス」を開始。その後、医用画像のバックアップサービス「医用画像外部保管サービス」や、地域中核病院と周辺の医療機関が医用画像を共有できる「地域連携サービス」などを提供し、医用画像に関する読影・保管・参照・共有ができるプラットフォームとしてサービスを展開している。
医用画像は、診断や治療方針を決める上で重要だが、特殊なフォーマットで作成されるため、簡単に閲覧することが困難だった。今回、新たに提供するモバイル画像参照サービスは、医療従事者が災害時などの遠隔医療や在宅医療現場でも、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末で医用画像を迅速に参照できるようになり、医療の質の向上や患者へのサービス向上を実現する。
また、医療用クラウド基盤のMedical Image Placeは、各省庁のガイドラインに準拠した高度なセキュリティ対策を備えるとともに、院内と外部のネットワークを物理的に分離し、電子証明書による認証によるなりすまし防止対策も備える。
モバイル画像参照サービスの料金は月額5万円から。最低月間保管容量は500GBまで。初期導入に関する端末費用および設定費用、個別開発費は別途必要。
キヤノンMJでは、少子高齢化による医療や介護の需要が高まる一方、医療現場では、人材不足やそれに伴う医療従事者の長時間労働も顕在化しており、働き方改革を進めていると説明。労務管理や労働時間の短縮、業務の効率化にITを活用するだけでなく、地域ケア包括ケアの相互ネットワークを生かした総合的なサービスの実現のため、医療情報の一元管理や分析、活用ができる医療介護情報基盤が求められているとしている。
キヤノンMJグループでは、Medical Image Placeをプラットフォームとして、今後も新しいサービスを拡充し、医療ソリューション事業を強化・拡大していくとしている。