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アライドテレシス、3ラジオ搭載の屋外向けアクセスポイント「AT-TQ5403e」
「AT-TQシリーズ」向け新ファームウェアも提供
2019年4月26日 12:27
アライドテレシス株式会社は26日、IEEE 802.11ac(Wave2)対応の屋外向け無線LANアクセスポイント「AT-TQ5403e」を、5月7日より出荷開始すると発表した。価格は17万4700円(税別)から。
AT-TQ5403eは、保護等級IP67に対応した防塵・防滴性能を備えており、耐環境性能を必要とする屋外や工場などへの設置に適したアクセスポイント。建物間など、有線通信が困難な環境での無線LANを使用したLAN構築をはじめ、公衆無線LANサービスエリア、イベント会場など、簡易的なWi-Fiスポットサービスの構築にも最適としている。
無線LAN規格はIEEE 802.11ac/n/a/b/g規格をサポート。3つのラジオを備えており、2.4GHz帯、5GHz帯×2の同時利用にも対応する。さらに、チャネルブランケット型無線LANを構築可能な「AWC-CB」により、屋内外でローミングのない無線LAN環境を構築することが可能とした。
加えて、1台のアクセスポイントを仮想的な複数のアクセスポイントとして動作させるバーチャルアクセスポイント(VAP)機能も搭載する。VAPごとにSSIDとセキュリティを設定でき、VAPをVLANと関連付けることにより、上位ネットワークの環境を変更することなく、複数のセグメントに無線LAN環境を提供できる。なお、3つのラジオそれぞれで最大8個(推奨は5個以内)のVAPを作成可能だ。
なお、ネットワーク統合管理ソフトウェア「AT-Vista Manager EX」による集中管理が可能で、独自のネットワーク統合管理機能「AMF」のゲストノードとして動作し、オートリカバリー機能に対応する。
このほか、自律型無線LANソリューション「AWC(Autonomous Wave Control)」に対応しているので、管理対象のアクセスポイント周囲の電波状況をもとに、チャンネルや電波出力を自動的に調整し、アクセスポイント間の電波干渉を最小化することで、安定した通信を実現するとのこと。
SDN/OpenFlowコントローラー「AMF-SEC(AT-SESC)」にも対応し、ネットワークセキュリティを強化するAMF-SECurityソリューションのアクセスポイントとしても動作するとした。
「AT-TQシリーズ」向け新ファームウェアを提供
なお今回は同時に、無線LANアクセスポイント「AT-TQシリーズ」向けファームウェア新版の提供開始も発表された。AT-TQ5000シリーズ用「Ver.5.3.0」、AT-TQ4000シリーズ/AT-TQ2450用「Ver.4.3.0」のダウンロードサービスを、アライドテレシスのWebサイトにて4月26日より開始している。。
新ファームウェアでは、Web認証機能を拡張し、Wi-Fiホットスポットの認証などで利用される「Captive Portal」機能を搭載。また、ローミング通知機能が追加されている。後者は、セル型無線LANを利用時に同機能を有効にすることにより、ローミング元のAPの無線端末情報を即時に削除できる機能で、IP電話などのモバイル環境を構築する場合に、快適性が向上する場合があるとした。