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TJMデザイン、FAXサーバーをクラウド化し送信時間の短縮と運用負荷軽減を実現

キヤノンITSの「ライトニングFAX クラウドFAXオプション」を採用

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は8日、総合建築工具メーカーの株式会社TJMデザインが、FAXソリューション「ライトニングFAX クラウドFAXオプション」を採用したと発表した。TJMデザインでは、FAXサーバーをクラウドに短期間で統合し、送信時間の大幅短縮と運用負荷軽減を実現したという。

 TJMデザインでは、2000年の基幹システム刷新に伴い、仕入先への発注書、受領書、支払い通知書などを基幹システムで生成し、専用のFAXサーバーで送信する仕組みを導入している。しかしこの製品は送信失敗を知らせる通知機能がなく、毎朝、前夜の送信結果を確認して送信漏れを発見するために、サーバーにログインしてログを確認する必要があるなど、運用負荷が高かったという。

 そこで、より高機能なFAX送信システムへのリプレースを検討。その結果、FAX送信状況や履歴が見やすく、ログをすべてチェックしなくとも送信エラーが特定できること、再送信の処理も容易であること、導入支援や設定作業にかかる費用が安価で、運用操作の面でも優れていたことなどを評価して、2011年にキヤノンITSの「ライトニングFAX」をオンプレミス形態で導入している。

 しかし、その数年後に基幹システムをAmazon Web Services(AWS)に移行してクラウド化したものの、オンプレミスで構築したFAXサーバーだけは。FAXボードを挿さないといけないなどの物理的な問題から、AWSに移行できていなかったという。

 その際、FAXサーバーのクラウド化も検討したが、導入にあたっては既存システムの改修に結構な費用がかかってしまうため、これを断念。最終的には、ライトニングFAXのクラウド連携オプション「クラウドFAXオプション」を利用し、インターネットFAXサービス「OpenText Fax2Mail」と連携することにより、FAXサーバーシステムのクラウド化を実現した。

 従来の運用では、FAX回線が混み合い順番待ちが発生するなどの問題があったが、クラウドFAXサービスの利用により物理的な回線の制約を意識する必要がなくなり、時間も気にせずに送れるようになったとのこと。また、同時送信が可能になったことで、送信時間が大幅に短縮され、例えばすべての支払通知書を送る時間は、1時間半から十数分に短縮されたとした。

 さらに、ライトニングFAXのサーバー環境もAWSへ移行されており、基幹システムとあわせてAWS環境を一元管理することで、BCP対策にも貢献できたとしている。