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日機装、オラクルのクラウド型経営管理サービスを採用 作業時間の短縮と経営層への迅速な報告を実現

 日本オラクル株式会社は7日、工業メーカー大手の日機装株式会社が、クラウド型経営管理ソリューション「Oracle Planning and Budgeting Cloud」を採用し、稼働開始したと発表した。

 日機装は、特殊ポンプ、人工透析装置、水質調整システム、複合材成型品などの開発・販売を行っているメーカー。同社では経営基盤を整備し、経営層の迅速な意思決定を図っているが、従来の表計算ソフトウェアによる属人的かつ煩雑な管理業務では限界があったという。また、会計・売上・原価データが一元管理されていないため、経営層へ報告する際に、人的ミスなどのリスクが懸念されていたとのこと。

 そこで、予実管理業務を効率化・精緻化し、迅速な分析・意思決定を支える基盤の導入を検討。Oracle Planning and Budgeting Cloudの採用を決めたという。

 同社が評価したのは、利用者ごとにセキュリティ設定を変えることが可能な点や、業務部門の担当者でも柔軟に分析軸の設定/レポート作成が可能な点、業務要件・組織・製品カテゴリなどの変更に柔軟に対応できる点など。

 また、為替によるシミュレーションや多言語対応が可能なこと、既存システムとの連携により複数のデータソースから適切にデータマッピング、データの取り込みを行える点も評価された。

 さらに、バックアップや障害時のサポート体制などがしっかりとしており、セキュリティ、パフォーマンスの両面で高い信頼性を発揮できる点も考慮されたとしている。

 今回のOracle Planning and Budgeting Cloud導入によって、日機装では業務効率化を実現しており、作業時間が約30%短縮されたほか、データの精緻な一元管理と、経営層への迅速な報告も実現しているという。

 同社は今後、国内に加えて米州・欧州・アジアなど世界各拠点での展開、および簡易連結での利用を計画しているとのことだ。