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オラクル、経営管理ソリューション「Hyperion」初のクラウドサービス

 日本オラクル株式会社(以下、オラクル)は25日、経営管理ソリューション「Oarcle Hyperion」の初のクラウドサービスとなる「Oracle Planning and Budgeting Cloud Service」を発売した。従来、自社運用(オンプレミス)型で提供されていた「Oracle Hyperion Planning」の予算管理、管理会計などの機能を月額課金制のSaaS形式で提供する。

 オンプレミス型のOracle Hyperion Planningは、ExcelおよびWebベースの一元化された計画立案、予算編成、見通しおよび予算管理の機能を提供する経営管理ソリューション。予算編成プロセスと各オペレーションの計画プロセスを統合し、予算や予測の精度を高めるとともに、ビジネスオペレーションとそれに関連する会計情報への影響を分析可能にしてくれる。

 新サービスは、Oracle Hyperion Planningのグローバル対応や迅速な予算編成、フォーキャスティング、予実分析、シナリオ分析といった機能や、対話的なExcelおよびWeb画面による直感的な操作性をすべて引き継いだクラウドサービス。一部機能も強化され、「業務ユーザーによる構築・運用を支援する事前構築済みのスターターキットと直感的なウィザード機能」「対話的なオンラインヘルプやチュートリアル、データ連携ツール」「パフォーマンスなどの管理を支援する診断機能」などが盛り込まれた。

 データ連携ツールを利用することで、オンプレミスの基幹業務システムから円滑にデータを移行できるという。

 また、オンプレミス型で蓄積されてきたノウハウや、国内20社以上のパートナーが提供する業種別・業務別テンプレートもそのまま活用可能。これらは事前インストール済みなので、環境構築の作業が一切不要で、短期導入のためのテンプレートや導入コンサルなどにより、最短1カ月程度で導入できるという。

 新サービスの登場により、ユーザーは業務上のニーズや既存システム環境、国内外拠点などの状況に応じて、オンプレミス型またはクラウド型を選択、あるいは両者を併用することが可能となる。

 なお、発売を記念して期間限定で「みんなのHyperion」キャンペーンを実施する。8月25日~11月30日まで特別価格として、3年間の契約で最初の18カ月分の利用料金が無料となる。

川島 弘之