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クボタ環境サービス、オンプレミスの予算管理システムを「Oracle Planning and Budgeting Cloud」へ移行

 日本オラクル株式会社は23日、環境プラントの設計・建設・運用などを手掛けるクボタ環境サービス株式会社が、オンプレミスに構築していた「Oracle Hyperion Planning」による予算管理システムを、オラクルのクラウドサービス「Oracle Planning and Budgeting Cloud」へ移行したと発表した。なお、移行には標準のアップグレードツールを用いており、移行プロジェクトは株式会社ジールの協力を得て進められたという。

 クボタ環境サービスの管理部門は約10年前から、予算管理を目的としてOracle Hyperion Planningを導入し、プロジェクトの売上計画、各種経費のプロジェクトへの配賦、レポートの作成といった業務で活用していたという。

 今回、同社では、利便性が高いOracle Hyperion Planningの各機能を継続利用することを前提として、システムの更改を検討。オンプレミスのシステムをそのままバージョンアップするのではなく、同等の機能をクラウドで提供するOracle Planning and Budgeting Cloudへアップグレードすることを決めた。

 これは、Oracle Hyperion Planningをバージョンアップする場合と比べて、導入期間を短縮できるだけでなく、アップグレードに関する費用から運用に至るまでのトータルコストを、従来の約半分に低減できると見込んだため。

 また、クラウドサービスであるOracle Planning and Budgeting Cloudにアップグレードしたことにより、バックアップ取得、パッチ適用、バージョンアップなど運用・保守の手間が削減されたこと、レポート開発やマスターはじめとする設定変更などのメンテナンス作業を、ユーザー主導で迅速に行うことが可能となったことも、クボタ環境サービスは利点として挙げている。

 なお同社では、他部署の経費計画立案などの業務をOracle Planning and Budgeting Cloudへ展開し、さらなる業務の効率化を図る考えだ。あわせて、上層部へのダッシュボード展開を行い、経営戦略に役立てることも視野に入れているとのこと。