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Blue Prism、自動化の新ビジョン「Connected-RPA」を発表
先端技術に容易にアクセスできるオールインワンプラットフォームを提供
2019年2月1日 11:18
Blue Prism株式会社は1月31日、英本社がグローバルで発表した、デジタル時代における自動化の新ビジョン「Connected-RPA」に関し、記者説明会を開催した。
当日は、英国本社からチーフエバンジェリストのパット・ギアリー氏が来日し、「Connected-RPA」ビジョンの概要および構成要素などについて説明した。
「Connected-RPA」は、従来のRPAの範囲を超えるオールインワンのオートメーションプラットフォームを提供し、企業が最先端のクラウドやAI、コグニティブ技術に簡単にアクセスして活用できるようにすることで、市場競争力を保つとともに、新製品やサービスを市場に出すまでの時間短縮を実現するもの。
改善マインドをもった従業員が高度なデジタルワークフォースを活用することにより、より創造力と革新的な力を発揮する「デジタルイノベーター」となって、既存の価値基準を打ち砕く新しいサービスを考案、設計して迅速に展開していくことを目指している。
ギアリー氏は、「Connected-RPA」を展開する背景について、「現在、企業の多くは、各従業員のデスクトップ上にRPAを導入しており、自動化の範囲は個人的な業務に限られている。これは、従業員個人の業務効率化には有効だが、組織全体の生産性向上やデジタル変革にはつながらないのが実情だ。そこで、こうした課題を解決し、企業にエンタープライズスケールの自動化を提供するべく、『Connected-RPA』ビジョンを打ち出した。これにより、改善マインドをもった従業員は、さまざまなインテリジェントワークフォースを利用することで反復作業から解放され、デジタルイノベーターとして、よりクリエーティブな業務に集中できるようになる」と述べた。
「Connected-RPA」のビジョンを支えるキーワードとしてギアリー氏は、「ビジネス主導」「インテリジェントプラットフォーム」「テクノロジーによる統制機能」を3点を挙げる。
「『Connected-RPA』は、ビジネス主導型で、ITによるガバナンスとセキュリティを実現する。デジタルイノベーターは、特別なコーディングスキルの必要なく自動化の開発を行うことができる。また、インテリジェントプラットフォームによって、AIや機械学習、OCRなどの最先端技術に簡単にアクセスし、ドラッグ&ドロップですぐに導入することが可能だ。そして、テクノロジーによる統制機能では、プライベートおよび共有環境の提供により、自動化の共同フレームワークを実現。さらに、Veracodeレベル5セキュリティを兼ね備えた徹底的な改ざん防止機能を提供する」としている。
具体的な「Connected-RPA」の構成要素は、「Blue Prism Connected-RPAプラットフォーム」「Blue Prism Digital Exchange」「Blue Prism コミュニティ」「Blue Prism研究所」の4つとなる。
「Blue Prism Connected-RPAプラットフォーム」は、AIやコグニティブなどがすでに搭載され、すべてそろったオールインワンのオートメーションプラットフォーム。ミッションクリティカルな業務の自動化を可能にし、従業員がよりクリエーティブで意義のある仕事に専念できるようにする。現在、1300を超える企業顧客に活用され、数億もの時間をビジネスに還元しつつ、何十億もの処理の自動化が実現されているという。
「Blue Prism Digital Exchange」は、ビジネスメンバーでも、さまざまな先進技術にドラッグ&ドロップで容易にアクセスできるオンラインRPAコミュニティ。昨年末に立ち上げて以来、1000人を超える登録ユーザー、300社を超える登録企業を抱え、現在もエコシステムが拡大し続けている。戦略的パートナーであるIBM、MicrosoftおよびGoogleを含む100以上のプロバイダから、AI、機械学習、OCR、コグニティブソリューションなどの先端技術をダウンロードすることができるという。
このほかに、評価やコメントなどのソーシャル機能、WebAPIをオートメーションスキルに変換できる自動ユーティリティも備えている。さらに、今後90日以内に、eコマース/自販機機能およびBlue Prismソフトウェアへのアクセス機能を提供する予定。
「Blue Prism コミュニティ」は、知識やベストプラクティスを共有するための新たな中心拠点であるとともに、協力を目指す事業経営者や開発者のネットワークとなるもの。デジタルイノベーション企業同士をつなぎ、学び・機会の創出、事業価値の実現をサポートする。
「Blue Prism 研究所」は、さまざまなAI分野の博士号レベルの科学研究者とエンジニアからなる本格的なAI専門研究所。ワールドクラスの専門家集団が、使いやすさと品質を向上し、拡張しやすさを追求したAI機能を開発し、積極的にBlue Prism製品に組み込んでいく。
なお、Blue Prismでは同日、「Connected-RPA」を構成する新サービスとして、RPAのROI(投資利益率)を向上させる「プロセスディスカバリーツール」と「サクセスアクセラレータープログラム」を近日提供することも発表した。
「プロセスディスカバリーツール」は、自動化プロセスの準備状況、自動化のしやすさ、自動化効果について分析・管理しやすくし、デジタルワークフォースの導入によって得られる利益を迅速に把握できるようにする新たなWebベースツール。このツールにより、RPA導入の準備期間を数週間から数時間に短縮することが可能となる。
「サクセスアクセラレータープログラム」は、RPA専門家および最新のソフトウェアでRPAプロジェクトの成功を支援するプログラム。優れたRPA導入専門家にアドバイスを求めることができるとともに、RPAプロジェクトを成功に導く最新のソフトウェアにアクセスすることができる。