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UiPath、AWS環境上への「UiPath Orchestrator」の構築を短期間で完了できる「Stack-UiPath on AWS」提供開始

 UiPath株式会社は24日、RPAソフトウェア「UiPath」で作成したロボットのステータス監視機能や実行ログ分析機能などを提供するツール「UiPath Orchestrator」を、Amazon Web Services(AWS)上で稼働させる際の環境構築を短期間で完了できる「Stack-UiPath on AWS」の提供を開始した。

 UiPathで作成したロボットが稼働する端末が増えると、プログラム更新時のアップデートに時間と手間が掛かるほか、セキュリティ面でのガバナンスも難しくなる。UiPath Orchestratorはこうした課題を解決するもので、UiPathでは10台以上のロボットを管理する場合には、UiPath Orchestratorの導入を推奨している。

 今回、提供を開始したStack-UiPath on AWSは、AWS CloudFormationテンプレートおよび構築手順書で構成されており、UiPath Orchestratorを利用するユーザーに無償提供される。ウェブサーバーがシングル構成のものと、冗長構成のものの2種類のテンプレートが用意されており、UiPathが検証済みのスクリプトが提供される。ユーザーは、このテンプレートを利用してスタックを構築し、手順書に沿っていくつかのマニュアル設定を行うだけで、環境構築を完了できる。

 通常、UiPath OrchestratorをAWS上で利用する場合、AWSのGUI上からマニュアルオペレーションにより各リソースの設定を個別に行うため、構築完了までには時間がかかるが、Stack-UiPath on AWSを利用することで環境構築を1日で実行できる。また、導入時に加えて、スケールアップ時に新たな環境が必要になった際にも、Stack-UiPath on AWSを活用することで、すぐに新たな環境を構築でき、本番環境と開発環境、検証環境などそれぞれの環境向けのサーバー構成を容易に行えるとしている。