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UiPath、「UiPath Orchestrator」のAzure環境への構築を短期間で完了できるテンプレートを提供開始

 UiPath株式会社は15日、RPAソフトウェア「UiPath」で作成したロボットのステータス監視機能や実行ログ分析機能などを提供するツール「UiPath Orchestrator」を、Microsoft Azure上で稼働させる際の環境構築を短期間で完了できる「UiPath Orchestrator (WebApp with SQL)」の提供を開始した。

 UiPath Orchestratorは、ロボットが稼働する端末が増えた場合に、プログラム更新時のアップデートに時間と手間が掛かる、セキュリティ面でのガバナンスも難しくなるといった課題を解決するツールで、UiPathでは10台以上のロボットを管理する場合に、ツールの導入を推奨してる。

 「UiPath Orchestrator (WebApp with SQL)」は、Microsoft Azure上で動作するアプリケーションのマーケットプレイス「Microsoft Azure Marketplace」を通じての提供となり、ARM(Azure Resource Manager)機能を活用することで、UiPath Orchestratorの実装と構成に必要な工数を削減するテンプレートを提供する。

 Microsoft Azure上にUiPath Orchestratorを構築する際に、提供する手順書に沿っていくつかのパラメータ設定を行うだけで、環境構築を完了することが可能。また、UiPathを利用する多くの企業は、本番環境のほか、開発環境と検証環境を用意しているが、この場合もそれぞれの環境向けのサーバー構成を容易に行うことができる。

 UiPathでは、UiPath Orchestratorはもともとマイクロソフトのテクノロジーで構成されているため、Microsoft Azureとの親和性が非常に高いソリューションだと説明。これに加えて、今回提供を開始した「UiPath Orchestrator (WebApp with SQL)」は、PaaSを中心としたコンポーネントを利用しているため、ユーザー企業にとって簡単かつ安価に利用できるものとなっているとしている。

 また、UiPathでは、「Azure環境 UiPath Orchestrator シングル構成 構築手順書」の日本語版の提供も開始。今後も企業がRPAを安心して快適に活用できるよう、製品・ソリューションの開発・提供に努めていくとしている。