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UiPath、RPAソフトウェアの最新版「UiPath 2018.3」を提供開始

 UiPath株式会社は26日、RPAソフトウェアの最新版「UiPath 2018.3」の提供を開始した。

 UiPath 2018.3では、ユーザーインターフェイスや各種命令(アクティビティ)を日本語化し、より直感的に自動化処理を作成できるようにするとともに、ユーザーからのフィードバックを元に開発された新機能を実装した。

「UiPath 2018.3」日本語ユーザーインターフェース

 新機能としては、「UiPath Go!」マーケットプレイス内、「UiPath Studio」内、「UiPath Orchestrator」内のテナント、サードパーティとのコンポーネントなど、組織全体で自動化コンポーネントを共有・再利用できるようになった。例えば、SAPの自動化プロジェクトを作成する場合であれば、ログインやログアウトといった操作を一般化するコンポーネントを再利用することで、時間を節約するとともに、作業負荷を軽減できる。

 ワークフロー作成ツール「UiPath Studio」のアーキテクチャの刷新により、こうした再利用性の実現が可能となり、さらに標準のコンポーネントのバージョン選択についての自由度も増しているため、複雑な自動化プロセスであっても、その実行や拡張、アップグレード、トラブルシューティングを容易にサポートできる。

 手間なくロボットを活用・管理できる機能についても機能を追加。「カスタム入力アクティビティ」では、ユーザーが自動化の実行中にリアルタイムにデータを入力することで、動的なやり取りを可能にする。一方、「ユーザー入力ブロックアクティビティ」では、キーボードとマウスアクションの有効化/無効化を指定でき、ロボット実行中のユーザーによる不用意な入力を排除できる。

 人間主導型ロボット(Attended Robot)では、コマンドが容易になっただけでなく、どのようなマシンにも接続可能になったことで、ライセンシング、スケジューリング、プロビジョニングも簡単に実行できるようになった。また、非永続的なVDI(仮想デスクトップインフラ)にも対応した。

 RPA管理者は、サポートチームとやり取りする必要なしに、数クリックだけでライセンスの配布と再割当てを実行できる。また、週末や休日、その他の非操業時にロボットのオフタイムをスケジューリングできる機能も追加した。

 このほか、Word/Excelアクティビティパッケージにより、レポート/文書/PDFの作成、文書への画像や表の追加、Excelシートでの指定範囲のコピーと貼り付け、フィルタリングなど、一般的なOfficeアクティビティをユーザーのワークフローにドラッグ&ドロップできるようになった。

 また、UiPath 2018.3へのアップグレードは以前より安全に実行できるようになり、作成したプロジェクトにアクティビティパッケージのバージョンを強く結びつけることで、アップグレード後にも同一のバージョンのアクティビティを使い続けることができるため、製品のバージョンアップによる既存のワークフローへの影響を極小化し、後方互換性を維持できるとしている。