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グレープシティ、Excel連携を強化した表計算データグリッドコンポーネント「SPREAD for Windows Forms」新版

 グレープシティ株式会社は16日、Excelと互換性の高い表計算データグリッドコンポーネント「SPREAD for Windows Forms」において、新版「同 12.0J」を2月20日より販売開始すると発表した。

 SPREADは、業務アプリケーション開発者向けのVisual Studio用グリッド&スプレッドシートコンポーネント。これを利用すると、ExcelライクなUIを持つWindowsフォームアプリケーションを短期間で開発できるという。

 今回の新版では、ExcelファイルのデータをWorkbookオブジェクトとして保持する「IWorkbookSetインタフェース」が追加され、例えば、外部参照を使用したExcelファイルのインポート/エクスポートが可能になった。

 Excelの外部参照では、複数のシートをまたいだ演算・表示を行え、編集内容をリアルタイムに参照元に反映することが可能だが、これに対応することにより、複数のExcelで管理されていたデータを、SPREADを利用してそのままアプリケーション化できるようになるという。また、Workbookオブジェクトに読み込んだExcelファイル上に定義してある関数にカスタム名を設定し、外部変数としてSPREAD上から参照することも可能としている。

参照元、参照先のExcelファイルをWorkbookオブジェクトに読み込み、フォーム上のSPREADのインスタンスにアタッチ

 このほか、コーディング作業を軽減するGUIデザイナー「SPREADデザイナ」も強化された。具体的には、SPREADデザイナ上で、セル型が「デフォルト」のセルに対して、Excelライクな「セルの書式設定」ダイアログから各種書式を設定できるようにしたほか、タイトルや作成者などのファイル概要情報を、APIからだけでなくSPREADデザイナ上から設定できるようにしている。

 さらに、従来のシートやテーブルに対するフィルタリング機能に加え、対象のセル範囲を指定してのフィルタリングにも対応した。なお、フィルタメニューにはソートの機能も備わっており、Excelのソート/フィルタリングと同等の機能を提供するとのことだ。

 価格は、1開発ライセンスが16万円(税別)。購入から1年間、テクニカルサポートとフリーアップグレードの利用が可能となる保守サービスが付属する。