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グレープシティ、Excelライクな表計算コンポーネント「SPREAD」新版 操作性や互換性を向上

 グレープシティ株式会社は、Excelライクな外観・操作性を備えたデータグリッドコンポーネントの新版「SPREAD for Windows Forms 10.0J」を、2017年2月15日に発売する。

 SPREAD for Windows Formsは、Excelと高い互換性を持ち、グリッドとスプレッドシートの機能を兼ね備える表計算データグリッドコンポーネント。Excelに近い使い勝手のGUIデザイナが付属するため、シートのスタイル、行・列・セルの外観やプロパティのほか、マルチシート、チャート、シェイプ、グループ化、条件付き書式などの機能をノンコーディングで短期開発できるという。

 今回の新版では、編集や並べ替えの機能を強化し、操作性をさらに向上させた。具体的には、日本仕様の入力を支援する「InputMan for Windows Forms」の機能を持つセル型に、新たに4種類を追加している。

 このうち、画像/テキストを表示できるテキストエリアとマルチカラムのドロップダウンリストから構成されるGcComboBox型セル、郵便番号や電話番号といった定型書式を設定できるGcMask型セルは、InputManユーザーの間でも利用頻度が高く汎用性の高いセル型になっているとのこと。

画像も表示できるGcComboBox型セルとフィールドごとのスタイルを設定可能なGcMask型セル

 また最新のExcel 2016に追従し、Excel 2016で新たに追加された7つのチャート(ツリーマップ、サンバースト、ヒストグラム、パレート図、箱ひげ図、ウォーターフォール、じょうご)を追加。選択範囲データの合計、平均値といった情報やズームスライダーを備えたステータスバーを表示できるようにしたほか、名前ボックスコントロールを新たに追加し、Excelとの互換性をより高めている。

Excel 2016で追加された7種のチャート
ステータスバーと名前ボックス

 さらには、ソート操作もよりExcelに近づけた。Excelフィルタのドロップダウンメニューにはソート項目を追加し、複数のキーを指定したソートを実現する専用の並べ替えダイアログも表示できるようにしている。

 なお今回は、ライセンス体系も見直された。開発ライセンスは、これまでPC1台に対して1ライセンスというマシン単位のライセンス体系を採用していたが、今回よりユーザー単位での体系に変更されている。1人の開発者につき1ライセンスが必要ではあるものの、1ライセンスで3台のPCに製品をインストールできるとのことだ。

 価格は、1開発ライセンスが17万2800円(税込)。

【訂正 2017/1/13】

  • 初出時、価格を「17万2000円(税込)」としておりましたが、グレープシティが「17万2800円(税込)」に訂正したため、記事中の記載も改めました。