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SRA OSS、PostgreSQL 11ベースの商用版「PowerGres V11」を発売
2018年11月22日 12:34
米SRA OSS 日本支社は22日、オープンソースデータベース「PostgreSQL」の商用版「PowerGres」において、PostgreSQL 11をベースとした新版「PowerGres V11」を販売開始したと発表した。
PowerGresは、オープンソースデータベースのPostgreSQLをベースに、データベース操作ツールやサポートを追加したデータベース製品。従来は、PostgreSQL 9.6ベースのPowerGres V9.6が提供されていたが、PostgreSQL 11がベースとなることで、PostgreSQL 10/11の新機能が利用可能になったという。
例えばパーティショニング機能では、PostgreSQL 10で追加された「宣言的パーティショニング」により、構築しやすさ、ロード性能が向上しているが、PostgreSQL 11ではさらに、運用しやすさ、検索性能が向上している。
また、1つのクエリを複数のプロセスで実行し、巨大なテーブルでの検索性能を向上させる「パラレルクエリ」機能がインデックススキャンや結合にも対応し、より利用しやすくなったほか、データの論理的な変更内容を送信してレプリケーションする「ロジカルレプリケーション」機能により、テーブル単位や異なるバージョン間でのレプリケーションが可能になっている。
もちろん、PowerGres V9.6で提供されていた機能も引き続き利用可能。サーバー管理に便利な付属のGUI管理ツールを利用すれば、リモートホスト上のデータベースでもOSにログインすることなく、Webブラウザを用いて簡単に管理できる。
なお今回はPowerGres製品群のうち、シングル構成およびレプリケーション構成が可能なWindow向けの「PowerGres on Windows」、Linux向けの「PowerGres on Linux」において、最新版が提供されるとのこと。
価格(税別)は、PowerGres on Windows/Linuxともに4万8000円。初年度必須のサポート契約(PowerGres サポートサービス)は、1年契約の場合で8万円、5年契約の場合で36万円。オプションとして、ODBCやNpgsqlのサポートも用意されている。