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SRA OSS、PostgreSQLの信頼性などを強化した「PowerGres Plus V9.1」

 米SRA OSS 日本支社は10日、オープンソースデータベースのPostgreSQLを強化した「PowerGres Plus V9.1」を発表した。4月24日から提供を開始する。

 「PowerGres Plus V9.1」は、PostgreSQL 9.1に独自の機能拡張を加えた製品。ベースとなるPostgreSQL 9.1の機能はそのまま利用でき、機能拡張によってユーザーのデータベース運用を支援するという。

 具体的には、トランザクションログの二重化によってディスク破損によるデータ損失を防止し、最新状態まで容易に復旧する機能を搭載しているほか、データファイルの破損を検査して、破損がほかの部分に広がらないように対処できる。

 また、データベースに格納するデータやバックアップデータ、トランザクションログ、一時ファイルをAES暗号化する機能も搭載した。データの暗号化と復号は自動的に行われるので、アプリケーションからは透過的に利用できる。さらに暗号化に際しては、Xeon 5600番台以降に搭載されたAES-NI命令をサポートしているため、暗号化と復号のオーバーヘッドを極小化するとのこと。

 加えて、GUI管理ツールとコマンドラインツールによって、バックアップ/リカバリの操作を大幅に簡素化できる点も特徴で、煩雑な作業が必要となる、PostgreSQLのアーカイブログを用いたデータベースのバックアップ/リカバリが不要になるとしている。

 ライセンスはCPU課金となり、価格はLinux版、Windows版ともに、初年度の年間サポートを含んで23万9400円。次年度以降の年間サポートは、15万7500円となっている。

(石井 一志)