ニュース

SRA OSS、PostgreSQL商用版の新版「PowerGres V9.6」リリース　パラレルクエリに対応

  • 石井 一志

2017年8月24日 14:24

　SRA OSS日本支社は24日、オープンソースデータベース「PostgreSQL」の商用版「PowerGres」において、新版「同 V9.6」を販売開始したと発表した。8月28日より出荷を開始する。

　PowerGresは、オープンソースデータベースのPostgreSQLをベースに、データベース操作ツールやサポートを追加したデータベース製品。今回は、シングル構成およびレプリケーション構成が可能な「PowerGres on Linux」、「PowerGres on Windows」で新版を提供する。

　V9.6はPostgreSQL 9.6をベースとしており、1つのクエリを複数のプロセスで実行するパラレルクエリ機能が新たに搭載された。大量データを並列処理できるため、クエリによっては数倍の性能向上を実現する場合があるという。

　また、同期レプリケーションの改善も行われた。以前までの同期レプリケーションでは、スタンバイへのデータ転送までしか保証されていなかったが、新版ではデータベースへの適用までを保証できるようになっている。

　さらに、整列に配置されたデータに対して効果を発揮するインデックス方式「BRIN」をサポート。あわせて、INSERTで制約による衝突が発生した場合に、別のアクションを実行させる構文が追加され、これによって、いわゆるUPSERT（INSERTしようとした行が存在すれば更新する）を実現できるとのこと。

　価格は、PowerGres on Linux V9.6、PowerGres on Windows V9.6ともに4万8000円（税別）。初年度から必須のサポート契約（PowerGres サポートサービス）は、1年契約の場合で8万円（税別）、5年契約の場合で36万円（税別）。オプションとして、ODBCやNpgsqlのサポートも用意されている。