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東芝デジタルソリューションズ、戦略調達ソリューション「Meister SRM」で見積回答をAIにより精査する「調達AIオプション」を販売

 東芝デジタルソリューションズ株式会社は24日、戦略調達ソリューション「Meister SRM」の調達分析機能の新たなオプション機能として、「調達AIオプション」の販売を11月に開始すると発表した。

 Meister SRMは、主に製造業の調達・購買部門向けに国内30社以上の導入実績を持ち、東芝グループ各社でも採用されている戦略調達ソリューション。サプライヤーとの接点プロセス全体をカバーするコミュニケーション基盤として、調達部材のコスト構造の把握によるコスト低減や、BCM(事業継続マネジメント)/BCP(事業継続計画)管理による調達リスク低減など、戦略的な調達業務の実現を支援する。

 調達分析機能は、調達部材のコスト情報、サプライヤの財務情報や販売状況などさまざまな視点での調査データ、およびサプライチェーンデータなど戦略調達に寄与するデータを集約し、1つの分析データベースを作成することで、顧客ごとの課題や状況を見える化できるレポーティングツールを備えている。

 新たに販売する調達AIオプションは、分析データベースのデータを東芝アナリティクスAI「SATLYS」で分析することで、早期に課題を発見し、対策を講じることができるオプション機能。市況の急激な変化やベテランバイヤーのリタイア、一方的な値下げ交渉からコスト精査へと調達環境や業務のあり方が変化していく中で、人が確認していた見積回答を、事前にAIで精査することにより、迅速化・効率化を促進する。

 市況や調達品、経験から導き出すトータル的な見積もりの精査分析を可能にし、価格査定ノウハウを企業内で共有・継承することが可能になる。また、これまでに取得した見積評価データや市況情報の機械学習により予測値を算出し、その予測値と見積回答金額の差額を可視化することで、コスト査定すべき見積データへの気付きを促す。