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東芝デジタルソリューションズとキヤノン、スマートファクトリー分野で協業

 東芝デジタルソリューションズ株式会社とキヤノン株式会社は6日、両社のIoTとイメージング技術を活用し、IoTによる各種データの収集・分析などを通じて生産性や品質の向上などを実現するスマートファクトリーの分野で協業すると発表した。

 両社では、生産現場における生産性向上の実現に向けて、東芝グループのものづくりのノウハウと、東芝デジタルソリューションズのものづくりIoTソリューション、キヤノンのイメージング技術を連携させ、現場の精緻な状況把握や高度な分析を可能にするための協業を行う。

 東芝デジタルソリューションズは、東芝のIoT「SPINEX」のもと、東芝グループで培った生産技術や関連ノウハウを結集させた、ものづくりIoTソリューション「Meisterシリーズ」を展開している。Meisterシリーズは、製造業におけるIoTデータの収集・蓄積や、効率的・効果的な活用を実現し、製造工程における品質や生産性の向上だけでなく、ビジネスライフサイクル全般を支援する仕組みを提供する。

 キヤノンは、「CANON INDUSTRIAL IMAGING PLATFORM」のもと、ネットワークカメラや産業用カメラなどのイメージング製品および、画像処理ソフトウエア「Vision Edition」や異常監視・録画ソフトウエア「Monitoring Edition」を活用した、生産現場の「見える化」を推進している。さらに、これらのイメージング技術を軸に、生産現場の自動化と生産性向上を実現するためのシステムソリューションを開発している。

 11月からは、東芝デジタルソリューションズのMeisterシリーズに、キヤノンのVision EditionやMonitoring Editionを連携する。Meisterシリーズで収集したIoTデータに、Vision Editionの画像処理で得た映像情報やMonitoring Editionで得た録画映像をひも付けて蓄積することで、Meisterシリーズを通じて生産現場の稼働状況を精緻かつ効率的に把握でき、生産現場において高度な現場分析を可能とする。