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東芝デジタルソリューションズ、自社起点のサプライチェーンネットワークを被災状況とともに可視化できるBCPサービス

 東芝デジタルソリューションズ株式会社は16日、製造業向けサプライチェーンプラットフォーム「Meister SRM ポータル」において、企業間のサプライチェーンを可視化し事前に把握しておくことで、災害時の取引先への影響確認を効率化するBCPサービスの提供を開始したと発表した。

 Meister SRM ポータルは、サプライチェーンの強靭化や高度化に向けて、ものづくりに関わる企業同士をつなげ、企業間の情報の発信と共有を促進するとともに、事業活動をサポートするさまざまな連携サービスをワンストップで提供するポータルサービス。今回は新たに、あらかじめ各ユーザーが登録した自社起点のサプライチェーンネットワークを、被災状況とともに可視化できるBCPサービスを提供開始する。

 サプライチェーンネットワークが可視化されるため、平時には業務改善を促進可能。例えば、取引関係が集中しているダイヤモンド構造のサプライチェーンにある潜在的なボトルネックや寸断リスクなどを可視化して把握したり、サプライチェーンを地図上に表示することで、各拠点のエリアを視覚的に把握したりできるほか、サプライチェーンを構成する企業からの発信情報(基本情報など)も確認できるという。

平時のBCPサービスのポイント

 一方で災害発生時には、各種災害情報が地図上に表示されるので、視覚的に全体像を把握でき、想定される影響範囲にあるバイヤー/サプライヤーの企業(拠点)を把握可能になるという。

 また、バイヤーの自拠点が影響範囲にある場合、自動で影響調査の確認依頼を発信。サプライヤーはこれに回答することで、取引関係がある企業すべてに被災状況を共有できることから、被災状況報告の重複業務を削減可能としている。さらに、影響範囲に関係サプライヤーが入っていた場合、バイヤーへも自動で災害情報が通知されるため、バイヤーは初動調査を迅速に行えるとした。

有事のBCPサービスのポイント