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NTTテクノクロス、ネットワーク分離環境でシステム間API連携を実現する「Crossway/データブリッジ Enterprise」

 NTTテクノクロス株式会社は16日、ネットワーク分離環境において、リアルタイムでのシステム間API連携を実現する「Crossway/データブリッジ Enterprise」を発表した。11月より提供開始する予定。

 Crossway/データブリッジ Enterpriseは、ネットワークが分離された状態を保持しながら、システム連携を可能にする製品。一方のネットワークからの要求を、受付サーバーから同製品を介して、他方のネットワークに存在するシステムへ送信する。また、要求を受信したネットワークからの応答は、その逆のルートで要求を行ったシステムへ引き渡される仕組みだ。

製品の概要

 これにより、例えば、顧客が問い合わせをWebサイトから行った際、基幹ネットワーク側にあるその顧客の契約情報をもとに、過去に購入した商品の一覧を提示し、何に対しての問い合わせかを顧客側に選択してもらう、というようなシステムを、ネットワークが分離された環境で実現可能になるという。

利用例

 NTTテクノクロスによれば、従来も、高価なデータダイオード製品を用いればネットワーク分離環境でシステム間連携を行うことは可能だったが、この製品ではソフトウェアで一方向通信を実現しているため、ハードウェアは汎用サーバーを利用しており、比較的安価に機密性の高いシステム間連携を実現できる点がメリットとのこと。

 また、受付サーバーとCrossway/データブリッジ Enterpriseの間はUSBケーブルを使って連携しており、インターネットプロトコルは利用していないため、ウイルスが侵入する危険性もないとした。

 なお、Crossway/データブリッジ EnterpriseのWeb API連携機能を利用してシステム間の連携を行う場合、その連携内容は多岐に及ぶことから、導入企業のネットワーク分離環境を十分ヒアリングした上で、それぞれの用途に合わせた提案を行うとしている。

 価格はオープンだが、最小構成時の参考価格は340万円から。このうちハードウェア費用が100万円、Crossway/データブリッジ Enterpriseライセンス(基本パッケージ)が年額240万円となっている。