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NTTデータ、金融機関でのセキュアなパブリッククラウド活用を支援するソリューション「A-gate」

 株式会社NTTデータは12日、金融機関が安心・安全にパブリッククラウドを活用するためのソリューション「A-gate」を発表した。同日より提供を開始する。

 A-gateは、金融機関がパブリッククラウドを利用するにあたって、導入時の検討から導入後の運用までを一元的に支援するサービス。NTTデータがこれまでに行ってきた、パブリッククラウドの導入に向けたコンサルティング、パブリッククラウドをセキュアに利用する仕組みの検討・構築などで培った知見を生かして提供するという。

 具体的には、「マネージドCCoE」と「共同利用型パブリッククラウド共通基盤」の2つのサービスから構成されている。

 このうちマネージドCCoEは、パブリッククラウド利用の推進・統制を行う組織「Cloud Center of Excellence(CCoE)」の役割を代行し、ガバナンスの確立・維持を実施するサービス。パブリッククラウドの本格導入に向けたスタートアップコンサル、各種ガイドラインやデザインパターンの制定・維持、クラウドベンダーからの複雑な請求の代行など、パブリッククラウドの活用に伴って必要になるCCoEの役割を、NTTデータが代行する。

 一方の共同利用型パブリッククラウド共通基盤では、閉域網を経由したパブリッククラウドへの接続経路、パブリッククラウド上の各種権限の適切な設計・割り当て、セキュリティルールから逸脱した構成変更の自動検知・修復機能など、パブリッククラウドを安全に利用するための基盤をサービスとして提供する。

 なお同基盤では、金融機関向けの堅牢性を有するシステム基盤として実績のある「OpenCanvas」や、専用線として既設の「eBネットワークサービス」を利用することで、費用を抑えながら高いセキュリティを確保するとのこと。

 NTTデータは今後、金融機関を中心に同サービスを展開し、5年間で累計50億円の売り上げを目指す考えだ。