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NTTデータ、クラウドを活用したデジタルビジネス推進を目的としてAWSと戦略的協業

 株式会社NTTデータは16日、Amazon Web Services(AWS)と、クラウドを活用したデジタルビジネス推進を目的とした戦略的協業を2022年1月1日に開始すると発表した。

 協業では、AWSの技術支援などを活用し、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進体制の強化、AWSを活用した新サービス開発、および人材育成や研究開発に取り組み、顧客のDXを加速させるとしている。

 NTTデータがこれまで培ってきた大規模・ミッションクリティカルシステム案件に関する知見・経験と、DXビジネスに関する推進力・最適な課題解決力、AWSのさまざまな業種・業態におけるクラウド活用の専門知識・最先端技術を掛け合わせ、顧客のクラウド導入・DXを推進する体制を構築する。

 具体的には、NTTデータがAWSのプレミアコンサルティングパートナーとしてクラウドを導入してきた実績で培ったプロジェクトマネジメントのノウハウと、AWSのプロフェッショナルサービスが保有する知見を組み合わせ、顧客がクラウド導入する際の網羅的な品質向上の仕組みや特別サポート体制を構築し、顧客のニーズに最適なクラウドを安心して活用できるように支援する。

 また、NTTデータが得意とする顧客のビジネス課題やニーズに沿ったソリューションと、AWSのクラウドサービスを組み合わせ、独自のサービスを開発する。既にNTTデータで取り組んでいる、AWSを活用したデータ収集・分析領域やセキュリティ領域の強化に加え、新たなサービスの開発を協業の枠組みで検討し、顧客の事業成長を通じた社会への貢献を目指す。開発したサービスについては、AWS Marketplaceなどを利用して市場に展開し、マーケティングを行う。

 さらに、デジタル人材の育成として、AWSから提供されるトレーニングなどを活用し、NTTデータでは国内グループ約2300人(2021年8月末)のAWS技術者を、2025年3月末までに5000人に増やす。さらに、コンサルティングや先進技術の活用を支援できる人材も育成し、顧客のDXに貢献する。

 協業の中では、最新デジタル技術の活用や新たな研究開発にも取り組む。取り組みの成果は、ビジネス価値を創出する社内標準Altemistaのソリューション群に取り込み、環境変化に即時に対応でき安心安全なシステム開発を行っていくことを目指すとしている。