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NTTドコモ、LTE-M方式のIoT向け通信サービスを10月1日より提供

 株式会社NTTドコモは26日、IoTサービス向け通信方式「LTE-M」を10月1日より提供開始すると発表した。通信最大速度は下り300kbs/上り375kbpsで、IoTプラン、IoTプランHSに対応する。

 LTE-Mは、省電力を目的としたセルラーLPWA(Low Power Wide Area)の1つで、LTEの一部周波数帯域のみを利用することなどにより、通信モジュールの低価格化、省電力化を実現しているという。

 省電力という特性から、電池駆動やソーラー電源など、商用電源が取れない状況下で利用されるIoT機器にも適しているとのことで、NTTドコモでは、機器の遠隔監視や異常検知用途をはじめ、水位や土砂の状態監視、見守り向け位置情報監視、熱中症対策となる暑さ指数(WBGT)監視用途などにおいて、月に数KB~十数MB程度の比較的少ない通信を利用する場合を例として挙げている。

 なおNTTドコモでは、これまでもさまざまなIoT向けの通信サービスを提供してきたが、LTE-Mサービスを含め、カテゴリの異なる通信方式が混在するユーザーであっても、同一のプラットフォームで利用できるため、設備への追加投資の最小化が見込めるメリットがあるとした。

 サービスは東京都、大阪府、千葉県の一部エリアから開始され、2019年3月末にはLTEと同等のエリアになる見込み。

 またドコモのLTE-Mに対応した通信モジュールは、AM Telecomや京セラ、Quectel Wireless Solutions、Gemalto、Sierra Wireless、太陽誘電、Telit wireless solutions Japan、村田製作所、u-bloxが順次取り扱うとしている。