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kintoneアプリのデータを外部に公開する「kViewer」が機能強化

kintoneの“非ユーザー”でもデータの閲覧・編集・帳票出力を実行可能に

 サイボウズスタートアップス株式会社は26日、サイボウズの業務アプリクラウド「kintone」と連携して利用する「kViewer」において、新版「同 Ver.5.0」を提供開始すると発表した。自社が提供しているほかのkintone連携サービスと組み合わせることにより、編集や帳票出力を可能にするほか、個別アクセス認証などの機能を新たに実装している。

 kViewerは、kintoneアプリに登録されたデータを外部に公開できるサービスで、kintoneのライセンスを保有していないユーザーでも、kintone内の情報をリアルタイムに閲覧することができる。

 今回の新版では、ユーザーからの「外部の非ユーザーにもデータを編集させたい」「イベントや貸し会議室などの予約をそのまま完結させたい」といった要望を受け、自社のフォーム作成サービス「フォームブリッジ」と連携することで、外部ビュー内に編集ボタンを埋め込めるようになった。公開ビュー内にボタンを設置し、データの新規登録もしくは編集を行える。

公開ビュー内にボタンを設置し、データの新規登録もしくは編集を行うことが可能に

 また、やはり自社のkintone連携サービスである「プリントクリエイター」との連携により、ビュー上に帳票出力ボタンを置けるようにした。製品カタログのようなビューを作成して、ユーザー自身に製品ページをダウンロードしてもらうことや、イベントの参加証を参加者自身に発行してもらうことなどが可能になっている。さらに、編集ボタンを組み合わせれば、ユーザー自身に自社情報を修正してもらう、といった運用も行えるとのこと。

 このほか、従来は1つのビューに対して1つのID/パスワードの設定しかできなかったが、新版では最大1000通りのID/パスワードを設定できるよう、機能を改善。このIDにはビューの公開範囲もひも付けられるため、ログイン後、閲覧者一人ひとりに異なる情報を閲覧させる、といった権限設定にも対応した。

 サイボウズスタートアップスでは、これにより、「自社サイト会員への情報提供」「取引先それぞれに限定した資料提供」などがセキュアかつ簡単に実現できるようになったとアピールしている。

 加えて、新たにカード型ビューやセグメントビューが加わるなど、公開するビュー形式の種類が増加。ブログやニュースサイトなどにも利用可能になり、kintoneをデータベースとして利用したコンテンツ管理システム(CMS)も簡単に構築できるとしている。

カードビューの例
セグメントビューの例

 kViewerの価格は、ライトコースで月額6000円(税別)から。別途、kintoneのスタンダードコースのライセンスが必要となる。