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シンプレクス、国内大手金融向け市場系統合システムの基盤にOracle Cloud Infrastructureを採用

 シンプレクス株式会社は12日、自社ソリューションのクラウド対応の一環として、国内大手金融機関向け市場系統合システムの導入案件において、日本オラクル株式会社のクラウドサービス「Oracle Cloud Infrastructure」を採用したと発表した。

 金融フロントソリューションを提供してきたシンプレクスでは、大手金融機関における基幹システムのクラウド移行が本格化する中、金融業務に求められる厳しいシステム要件を満たしたクラウドへの対応を積極的に進めているという。

 今回は、こうしたクラウド対応の一環として、国内大手金融機関に提供する市場系統合システム「SimplexPRISM」の稼働検証をOracle Cloud Infrastructure上で行い、十分な効果が確認されたため、その採用を決めたとのこと。

 具体的な採用理由としてシンプレクスは、当該金融機関においてすでに導入されていたOracle Databaseとの親和性の高さを挙げた。Oracle Cloud Infrastructureでは、データベースで必要とされる高いIOPSパフォーマンスが追加料金なしで提供されるほか、クラウド型データベースのOracle Database Cloud Serviceを利用すると、管理コストを低減しながら、Oracle Databaseに最適化された設定により高いパフォーマンスを実現できるという。

 また、導入・運用管理コストを最適化しながら従来のオンプレミス基盤と比較して、性能面で十分なパフォーマンスを発揮できる、コストメリットの高さも評価したとしている。

 なお検証の結果、SimplexPRISMのクラウドインフラ基盤としてOracle Cloud Infrastructureを利用した場合にも、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格「ISO27001」認証の要件を満たすことが確認されたとのことで、こうしたセキュリティ要件への対応が取れている点も採用理由の1つとして挙げられている。