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トランスコスモス、経理・会計システムを「Oracle ERP Cloud」で刷新

 日本オラクル株式会社は10日、トランスコスモス株式会社が、経理・会計システムを「Oracle ERP Cloud」で刷新すると発表した。

 現在、アジアを中心に世界33カ国・173の拠点でサービスを提供するトランスコスモスは、市場での競争力をより高め、継続的なビジネスの成長に向け、経営全体の柔軟性と迅速性を確保することが重要と考え、経理・会計システムの刷新を決断した。

 従来のシステムでは、業務プロセスとデータが統合されておらず、業務効率化とリスク統制の面で課題があったという。また、新システムには運用コストの軽減も期待されていたとのこと。

 そこでトランスコスモスは、サービスのイノベーションやグローバル展開というビジネスモデルの多様化にも迅速に対応し、同時に内部統制も担保できるソリューションとして、クラウドERPへの移行を図ることにしている。

 そして、オラクルの最新・最適な技術基盤上で業務プロセスの標準化や情報の統合を実現できる点や、既存システムや将来の新しい業務にも柔軟に連携・対応でき、拡張性も高い点、また、グループ全体の内部統制に必要なデータ収集において、複数元帳と複数会計基準の仕訳生成エンジン「Oracle Financial Accounting Hub Cloud(FAH)」を活用すると、追加開発が必要ない点などを評価し、Oracle ERP Cloudを採用している。

 同社ではこの導入により、業務の標準化だけでなく、さらに多様化したビジネスモデルやサービスに迅速に適応できるシステムを目指すとのこと。具体的には、この共通基盤を活用して、グループ会社の決算早期化や内部統制、連結ベースの月次決算や組織・会社横断的なビジネスモデル単位での収支管理などを実現するとしている。

 また将来的には、Oracle ERP Cloudのグループ各社への展開も検討するとした。