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制御機器の総合メーカーIDEC、「Oracle ERP Cloud」でIFRS対応を実現
グループ全体の経営情報も“見える化”
2017年11月30日 15:25
日本オラクル株式会社は30日、IDEC株式会社が、IFRS対応を目的として「Oracle Enterprise Resource Planning(ERP) Cloud」を採用したと発表した。システムはすでに稼働開始しているという。
IDECは、ファクトリーオートメーション(FA)分野を中心とした制御機器の総合メーカー。2017年に産業用スイッチ大手の仏APEMを買収するなど、グローバル化を推進しているほか、IoTなどの新しいテクノロジーに対応した製品・ソリューションも開発しており、成長に向けたさまざまな取り組みを行っている。
こうした状況の中で同社は、管理情報の精度や、一貫したプロセスによる業務効率の向上、グローバル時代の制度会計への対応が急務になってきたため、グローバルな経営情報を事業・子会社単位で詳細に収集して活動を可視化することや、情報分析による迅速な意思決定を支援することを目指し、複数のERP製品を比較検討していたという。
その中でIDECは、グローバルにおいて各国の法制度やIFRSに対応し、さらに経営情報の見える化が実現できるクラウドERPとして、Oracle ERP Cloudの採用を決定。わずか約4カ月の短期間で本番稼働を開始した。
IDECが評価したのは、多数のIFRS対応実績を持つ点や、グローバルで経営情報を一元管理することにより、決算早期化と業務効率化を同時に実現できる点。さらに、SaaS型で提供されるため早期導入が可能で、限られた人員でも運用でき、バックアップやバージョンアップにかかるコスト・工数を削減できる点も評価された。
なお同社では今後、米国、中国、タイ、台湾を含む国内外の連結子会社へ展開する計画で、グループ全体の決算業務の早期化とグループ管理会計において、より精度の高い分析を実現するとしている。