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NECとdotData、SMBCグループにAIを活用した分析ソフト「dotData」を提供

データ分析業務の高度化・効率化を実現し、AI適用業務を拡大

 日本電気株式会社(以下、NEC)と米dotDataは13日、株式会社三井住友フィナンシャルグループ(以下、SMBCグループ)にAIを活用した分析ソフトウェア「dotData」を提供したと発表した。SMBCグループは13日から本格稼働を開始し、グループ各社のデータ分析業務の高度化を強化する。

 dotDataは、企業内に蓄積されるビッグデータを活用した課題解決を加速するために、データ分析プロセスをAIによって自動化するソフトウェア。日本国内ではNECがソフトウェアの独占販売権を取得し、2018年7月から提供している。

 株式会社三井住友銀行とNECでは、2016年からAIを積極的に銀行業務内に取り入れ、分析プロセス自体の自動化を通じて、顧客向けのサービスの提案などを行ってきた。今回、dotData製品版の提供開始を機に、これらの経験やノウハウを、三井住友銀行を含めてSMBCグループ会社5社へ適用範囲を広げていく。

 具体的には、クレジットカードや住宅ローンなどの各種金融商品におけるマーケティングなどの業務領域の課題に対して、dotDataを活用する。これにより、熟練のデータサイエンティストでなくても、根拠を示したうえで、さまざまな業務において短期間かつ高精度の分析結果を取得することができるようになるとしている。

 NECとdotDataでは、データ分析業務の高度化・効率化により、データサイエンティストが短期間に様々な角度から多数の分析を行うことにより、データ分析にもとづく新たなビジネス展開など、SMBCグループの企業価値向上に貢献していくとしている。