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NEC、三井住友銀行が開発した対話型AI自動応答システムをクラウドサービス化

 日本電気株式会社(以下、NEC)とNECソリューションイノベータ株式会社は30日、対話型AI自動応答システムのクラウドサービスを提供開始すると発表した。

 ベースとなるシステムは、従業員からの問い合わせ業務を行うヘルプデスク向けに、株式会社三井住友銀行が日本マイクロソフト株式会社と共同開発したもの。ユーザーからの問い合わせ内容の意味を理解し、大量のQ&Aデータから最適な回答案を抽出して自動的に回答してくれるという。

 NECとNECソリューションイノベータでは今回、この自動応答システムを、Microsoft Azureを利用してクラウドサービス化した。自然な対話形式による高精度な回答と、自動学習による運用負担やメンテナンスコストの大幅な削減を実現するとしている。

 なお三井住友銀行は、この自動応答システムを2017年8月より行内システム環境に関する照会窓口に導入しているほか、同年12月には、人事関連の規定・手続き照会窓口にも導入。照会応答業務の効率化、従業員一人ひとりの生産性向上を実現したとのこと。

 NECでは、三井住友銀行への導入を始め、金融機関向けのシステム構築・運用で培ったノウハウをもとに、金融業界をはじめとするさまざまな企業に対して、広く販売を進める考え。また、日本マイクロソフトとのクラウド領域における戦略協業に基づき、両社の顧客に対して共同でプロモーション・提案活動を行う。

 またNECソリューションイノベータでは、地域営業網を活用した販売体制を構築し、サービスのサポートを行っていくとした。

 なおNECでは今後、RPAや音声応答などの自社ソリューションを組み合わせ、サービスの強化も行っていく予定。