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LPI-Japan、日本の市場に最適化した新たなLinux技術者認定試験「LinuC」を発表

 特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(以下、LPI-Japan)は5日、新たなLinux技術者認定試験「Linux技術者認定試験 LinuC(リナック)」を開始すると発表した。5日より受験予約を開始し、3月1日より受験可能予定となる。

 LPI-Japanでは、設立時からLinux技術者認定試験「LPIC」に携わってきたが、LPICは世界中の国や地域を対象とした試験のため、各国のニーズの違いに対応できず、日本の市場が求める技術変化への即応や高い品質と受験者に寄り添ったサービス提供に対応することが難しいという現状があると説明。日本の市場が求めるニーズに応える認定試験として、独自のLinux技術者認定試験となるLinuCを提供するとしている。

 LinuCは、1)最新の技術革新や市場ニーズの変化へ素早く対応可能、2)分かりやすい日本語で受験者にストレスを与えない試験品質、3)日本で管理・監視される信頼性の高い試験、4)受験者のスキルアップと資格証明を支援するサービスを提供――といった特徴を備える認定試験になると説明。また、LPI-Japan独自のITシステムを使用することにより、受験後の学習やスキルアップに役立つ「受験結果分析レポート」の提供など、受験登録から受験後まで、きめ細かなサービスを提供するとしている。

 LinuCの試験体系は、Linuxシステムの構築・運用・保守に関するスキルを認定する「LinuCレベル1(LinuC-1)」、Linuxサーバーやネットワークを含むシステムの構築・運用・保守に関するスキルを認定する「LinuCレベル2(LinuC-2)」、各分野の最高技術レベルの専門性を認定する「LinuCレベル3(LinuC-3)」の3種類。LinuC-1の場合、2試験に合格する必要があり、受験費用は1試験あたり1万5000円(税別)。

 既にLPIC取得のために学習している受験予定者の混乱を避けるため、初期リリースにおいては既存のLPICと同じ出題範囲とし、その後、日本の市場で必要とされる最新の技術に対応した出題範囲にする予定。また、LinuCは海外における技術者認定も視野に入れており、それぞれの国の市場に最適化した試験とする予定としている。

 LPI-Japanでは、全世界への試験配信数も含めて、今後5年間で10万人のLinuCの受験者数を見込む。