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ExcelライクなUIでSalesforceの活用を支援するアプリ「GrapeCity Spreadsheet」、Excel関数による数式計算に対応

 グレープシティ株式会社は5日、Salesforce専用アプリ「GrapeCity Spreadsheet for Salesforce」(以下、GrapeCity Spreadsheet)を強化し、「同 バージョン4」として提供すると発表した。Salesforce上で、Excel関数による数式計算を可能にしているという。

 GrapeCity Spreadsheetは、Excelと同等の一覧UIをSalesforceに提供するAppExchange アプリ。Salesforce上のデータの見通しを良くし、入力作業を効率化できる特徴を持つ。

 今回のアップデートでは、Salesforceのシステム管理者の負担軽減とSalesforceユーザーの利便性向上を両立した3つの新機能を新たに搭載した。

 具体的には、まず、325種のExcel関数をサポートし、一覧上でSalesforceデータの数式計算を自由に行える「数式列」機能が追加された。Salesforceでは、システム管理者が「数式項目」によってSalesforce固有の関数を使えるが、ユーザーの要望をもとに都度システム管理者が対応しなくてはならないほか、なじみのあるExcel関数とは異なっている点が負担になっていたという。

 一方で今回対応したGrapeCity Spreadsheetの数式列機能では、Excelと同じ関数を使ってシステム管理者がユーザーの代わりに数式を作ることも、ユーザー自身に数式の作成を許可することもできるため、こうした負担が軽減されるとのこと。

 数値データだけでなく、日付の計算、IF文による分岐など柔軟な計算に対応しており、Salesforceのデータを加工する必要があるさまざまな業務において、大幅な効率化を実現するとしている。

 また、Salesforceのレコードの一覧に、ユーザーが任意の列を追加できる「ワーク列」機能に対応した。ユーザーはシステム管理者が列のためのカスタム項目を追加するのを待たずに、表画面に列を追加できるようにしている。なお、ワーク列の機能はSalesforceの追加のストレージ容量を消費するため、既定では無効化されており、システム管理者は仕様を確認してから有効化することができる。

 3つ目の新機能としては、システム管理者がどの機能をユーザーに許可するかを指定できる「権限設定」をサポートした。システム管理者は、GrapeCity Spreadsheetで使用できる機能、GrapeCity Spreadsheetの権限、GrapeCity Spreadsheetで表示可能なSalesforceのオブジェクトを指定でき、例えば、GrapeCity Spreadsheet の特定の機能を組織全体で無効にすることも可能。権限では、Salesforceのプロファイル単位およびユーザー単位で、GrapeCity Spreadsheetによるレコードの編集やエクスポートの権限を指定できる。

 GrapeCity Spreadsheetの1ユーザーあたり価格は、月額1500円(税別)。既存ユーザーは、追加コストなしで今回の新版を利用できるとのことだ。