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TIS、RPAを活用した横河電機の本社業務の生産性改革を支援

 TIS株式会社は21日、横河電機株式会社の「生産性向上」「高付加価値業務へのシフト」を目的としたRPA(Robotic Process Automation)導入を支援したと発表した。

 横河電機では、中期経営計画「Transformation 2017」の3つの重点項目の1つとして、「高効率グローバル企業への変革」を掲げており、この実現のためには業務の標準化による生産性向上や高付加価値業務へのシフトが必須で、その具体的施策の1つとしてRPAの導入を決定した。

 RPAの導入により、7月に本番稼働を開始した「経費取引先マスタ登録業務」と「プロジェクト管理システムへの登録業務」の2つの業務では、8月実績としてそれぞれ約85%の作業時間削減を実現したという。

 RPAの導入にあたっては、国内外さまざまな候補製品を照らし合わせ、RPA製品については、基幹システムをはじめとする幅広いアプリケーションへの標準機能範囲での適合性や、グローバルでの展開実績の豊富さや、製品の信頼性の高さ(第三者機関評価など)、標準機能の豊富さや、開発・運用の容易さなどから、米Automation Anywhereの「Automation Anywhere Enterprise」を選択。導入パートナーについては、RPA製品の導入・サポート実績の豊富さ、RPA導入のプロジェクト推進力やトータルサポート力、今後のRPA活用の内製化を視野に入れた際のトレーニングや対応の信頼性などから、TISを選択した。

 横河電機では、繰り返し行われるミスの許されない定型業務にRPAを適用することで、作業品質の向上だけでなく、社員の精神的負担の軽減も実現。また、国内の定型業務についてRPAの適用範囲を拡大していくだけでなく、グローバルへの展開により、抜本的な生産性向上と高付加価値業務へのシフトを実施するとしている。

 TISでは、近い将来、RPAは基幹システムを補完するものとして当たり前の技術になると想定しているとして、今回のプロジェクトのようなRPAを活用した業務改革の推進の支援に加えて、得意とするERPや業種特化型ソリューションと連携することで、顧客にさらなる付加価値を提供していくとしている。