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立ち止まることなく顔認証を実現、NECが顔とICカードを利用する入退管理ソリューションを発売

 日本電気株式会社(以下、NEC)は2日、顔認証とICカード認証を組み合わせ、厳格な本人認証を実現する入退管理ソリューションを発表した。同日より販売を開始する。歩きながらでの顔認証を可能とする、ウォークスルー顔認証を活用しているという。

 このソリューションは、顔認証とICカード認証を組み合わせた、厳格な本人認証の入退管理システムに必要な機器とソフトウェアを提供するもの。入退管理システム「SAFEWARE-SX」を中核に、顔認証用カメラ、顔登録装置、入退場ゲートから、入退管理・顔認証などを行うソフトウェアまでをワンパッケージにしている。また、本ソリューションの導入に向けたコンサルティングから要件定義、システム設計・構築、工事、保守までの一連の工程もサポートするとのこと。

 顔認証については、高い認証精度を持つNECの顔認証AIエンジン「NeoFace」を利用し、事前に撮影・登録した顔画像と、入退場ゲートとともに設置した顔認証用カメラでの撮影画像を照合して、本人確認を行う仕組み。入退場ゲートに近づく顔を顔認証用カメラで連続撮影するため、ICカードを読み取り機にかざすと、即座に顔認証を行えるという。

 このため、立ち止まることなく、顔とICカードによる厳格かつスムーズな本人認証を可能にする点がメリット。二要素認証を行うことで、ICカードの貸し借り・盗難などによる“なりすまし”での不正入退の防止も実現するとした。本また、認証失敗時の顔画像のログを保存可能なため、認証に失敗した人物の顔画像を管理者が確認でき、不正入退に対する心理的な抑止効果も期待できる。

立ち止まることなく顔認証を実現、NECが顔とICカードを利用する入退管理ソリューションを発売 入退場ゲートのイメージ
入退場ゲートのイメージ
立ち止まることなく顔認証を実現、NECが顔とICカードを利用する入退管理ソリューションを発売 顔画像の登録イメージ
顔画像の登録イメージ

 価格例は、顔認証用カメラ付き入退場ゲート(3通路)、顔登録装置(1台)、入退管理サーバー(1台)、入退管理・顔認証用ソフトウェア(1セット)などの場合で、3000万円(税別、設置工事含む)から。NECでは、今後3年間で200セットの販売を目標にしている。

 なおNECでは、11月9日・10日に開催されるプライベートイベント「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2017」(会場:東京国際フォーラム)にて、このソリューションを展示するとのことだ。