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保安検査上などでの搭乗券やパスポートの提示が不要に? 成田空港の新搭乗手続き「OneID」にNECの顔認証システムが採用

 日本電気株式会社(以下、NEC)と成田国際空港株式会社(以下、成田空港)は28日、新しい搭乗手続き「OneID」において、NECの顔認証システムの採用を決定したと発表した。2020年春からの運用開始を予定している。

 OneIDでは、空港におけるチェックインなどの最初の手続き時に顔写真を登録すると、手荷物預け、保安検査、搭乗ゲートといったその後の手続きにおいて、従来は必要だった搭乗券やパスポートの提示を省略し、“顔パス”で通過できるようになるという。

 例えば保安検査場では、搭乗券確認を行っていた入り口をウォークスルーで通過して保安検査に進めるようになるほか、搭乗ゲートでもウォークスルーで通過可能になるとのこと。

 こうした手続きにおいて、NECの顔認証AIエンジン「NeoFace」を搭載したシステムが活用される予定で、各手続きにおける本人確認精度の向上が期待されるのみならず、テロなどの未然防止についても効果の向上が期待されている。

 一方では、労働力不足が深刻化するなか、手続きの自動化によりスタッフの省力化、省人化が図れるメリットもあるとのこと。