ニュース

SMBCグループのセディナ、8000台の業務端末へのログオンにNECの顔認証技術を利用

SSOとの併用で利便性向上も図る

 日本電気株式会社(以下、NEC)は16日、SMBCグループでクレジットカード事業・信販事業を手掛ける株式会社セディナが、NECの顔認証技術を用いて、業務端末約8000台を対象とする生体認証システムを構築したと発表した。5月より、全国約70の拠点で順次稼働を開始する予定という。

 セディアでは今回、業務端末ログイン時において顔認証とID/パスワードを組み合わせた二要素認証を採用し、端末ログイン時のセキュリティを向上させる。また、業務アプリケーションへのアクセス制限を一元的に管理する、シングルサインオン(SSO)の仕組みをあわせて導入。一度の認証で、業務アプリケーションへの安全なアクセスと高い利便性の両立を実現するとした。将来的には、約30種類のアプリケーションへの対応を予定しているという。

 顔認証のエンジンとしては、NECの「NeoFace」を活用。今後は、このシステムを活用した顔認証による入退室管理などについても、導入を検討していく計画だ。

 なおNECは、今回の顔認証を活用した生体認証システムの構築実績・ノウハウを生かして、SMBCグループへの展開を推進する考え。また、クレジットカード業界におけるデータセキュリティの国際規格「PCI DSS」準拠に必要なセキュリティ対策を支援する製品・サービスの提供も検討するとしている。