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ヤマハ、シンプルレイヤ2スイッチの24ポートモデル「SWX2100-24G」 SFPスロットも搭載
高信頼のIPカメラソリューションを構築できるPoE給電対応モデルも
2016年11月30日 13:40
ヤマハ株式会社は30日、シンプルな機能を備えたレイヤ2スイッチ「SWX2100シリーズ」において、24ポートモデル「SWX2100-24G」と、PoE給電対応モデル「SWX2100-5PoE」「SWX2100-10PoE」の3製品を発表した。2017年1月より順次販売を開始する。
SWX2100シリーズは、ヤマハ初のLANスイッチ「SWX2200シリーズ」の設計思想を踏襲しつつ、基本的な機能に絞ることで低価格化したスイッチ製品群。「コントローラー機能」を持つLANスイッチ最上位の「SWX2300シリーズ」、VPNアクセスルータ「RTX1210」などと接続することで“LANの見える化”にも対応している。
今回の新製品のうちSWX2100-24Gは、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×20ポートと、SFPスロット(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tとのコンボ)×4ポートを備えたモデル。光ファイバケーブルを利用することで、階層や建屋をまたがるアップリンク接続にも対応できる。またコンボポートはリンクアグリゲーション(手動設定のみ)に対応し、接続ケーブルの冗長化や通信速度の向上を行えるとのこと。
価格は5万5000円(税別)で、2017年3月の販売開始を予定する。
一方のSWX2100-5PoE/10PoEは、アップリンクポート(1ポート)を除く全ポートがPoE給電に対応したモデル。1ポートあたり最大30Wの給電が可能だが、スイッチ全体では最大70Wに抑えられているのが特徴となる。
これは、1機あたり7W程度の電力を消費するIPカメラの接続ニーズに応えて製品化されているため。また、ヤマハルータと組み合わせることで、ネットワーク監視や給電状態の見える化を実現でき、PoE受電機器が異常状態に陥ったときには、遠隔地からPoE給電状態をコントロールして受電機器を復旧可能とした。さらに、ヤマハルータのカスタムGUI機能とLuaスクリプト機能を利用し、遠隔監視、自動復帰などの独自ソリューションを構築することもできる。
SWX2100-5PoEが3万9000円(税別)、SWX2100-10PoEが5万9000円(税別)で、ともに2017年1月の販売開始を予定。なお、両製品ともファンレスとなっており、動作環境条件温度は最大40℃。
なお今回は、LANの管理・監視を行うPC用アプリケーション「Yamaha LAN Monitor」も発表された。従来、ヤマハのスイッチ製品や無線LANアクセスポイントは、ヤマハルータやSWX2300シリーズから管理・監視できたが、これを利用すると、ネットワーク上のPCから管理・監視を行えるようになる。
Yamaha LAN Monitorでは、ヤマハルータのLAN管理GUIであるLANマップと同様にネットワークトポロジーを表示し、LANネットワーク全体の見える化を実現可能。LANマップと同様にスナップショット機能も搭載し、ネットワークの異常を自動で検知することもできる。
さらに、スイッチ製品の配下に接続した端末などを監視する機能や、PoE給電をOFF/ONすることでPoE受電機器を再起動する機能も搭載した。ヤマハでは、このアプリケーションを利用することで、IPカメラソリューションの信頼性を大きく向上させられるとしている。
アプリケーションは、SWX2100-5PoE/10PoEの発売時に、ヤマハのWebサイトで公開される予定。