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ヤマハのシンプルL2スイッチがVLAN対応でリニューアル、「SWX2110シリーズ」4モデルを4月発売

5/8/16ポートの3モデルとPoE+給電対応の8ポートをラインアップ

 ヤマハ株式会社は15日、エントリークラスのスイッチ製品として、全ポートが1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tに対応したシンプルレイヤ2(L2)スイッチ「SWX2110シリーズ」を提供すると発表した。5ポート、8ポート、16ポートの3モデルと、PoE給電対応の8ポートの計4製品を4月より販売開始する。

 シンプルL2スイッチのSWX2110シリーズは、SOHO・小規模オフィスや小売/飲食店における、ネットワークの末端での利用に向いたシンプルなスイッチ。従来のシンプルL2スイッチ「SWX2100シリーズ」の後継にあたり、全モデルに金属筐体を採用することで放熱性を高めるとともに、筐体の小型化を実現している。

 スイッチ機能の面では、すでに対応していたループ検出やEEEなどに加え、VLANやQoS、IGMPスヌーピング、ポートミラーリングといった、中小規模ネットワーク向けのエッジスイッチとして有用な機能を厳選し、新たに搭載した点が従来モデルとの大きな違いになる。

 また、ヤマハルータや管理ツール「Yamaha LAN Monitor」と組み合わせることで、LANの見える化機能「LANマップ」による管理にも引き続き対応する。SWX2110シリーズをエッジスイッチとして利用することで、同シリーズに接続された端末まで含めてネットワーク状態を確認できるので、トラブル対応や日頃の保守・運用業務の負荷を軽減するとのこと。

 ラインアップとしては、8ポートモデル「SWX2110-8G」、16ポートモデル「SWX2110-16G」に加えて、ルータのポート拡張用としても使いやすい5ポートモデル「SWX2110-5G」を用意している。価格(税別、以下すべて同じ)はそれぞれ、1万4500円、3万4000円、9800円。

 一方、PoE対応モデルの「SWX2110P-8G」は、8ポート中4ポートでポートあたり最大30Wまでの給電が可能。スイッチ全体では70Wまでの給電に対応しており、IPカメラや無線LANアクセスポイント、IP電話機などへの給電を行えるとのこと。

 さらに、ヤマハルータと組み合わせると、LANマップよってPoE給電状態の確認やPingによる端末の死活監視などが可能なため、同製品に接続されているIPカメラなどがフリーズした際に、PoE給電のオフ/オンによる手動/自動での再起動をポート単位で実行でき、異常状態の解消につなげられるとしている。

 価格は3万9800円。

 なお、いずれの製品にもマグネットシートを同梱しており、スチール製のデスクサイドやキャビネットの側面へ簡単に設置可能。「SWX2110-5G」「SWX2110-8G」では、壁に取り付けたネジに本体底面の壁掛け穴を掛けるだけで設置を行える。

 いずれもファンレス設計で50℃までの動作環境に対応するため、天井裏や倉庫など、高温になりやすい場所にも設置できるとのことだ。