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米Oracle エリソン会長が基調講演でクラウドの優位性をアピール (SDIが重要な意味を持つ)

2014年はクラウド事業の転換期に~Oracle OpenWorld 2014

SDIが重要な意味を持つ

 一方、同時に行われたパートナー基調講演では、インテルのレニー・ジェームズ社長が、「The Future of the Datacenter in a Software Defined World」をテーマに講演。2020年には44ZB(ゼタバイト)にまで拡大するビッグデータが、世の中に大きな変化を及ぼすことを指摘しながら、「データを正しく使えば、それは戦略的資源になる。(エジプトの)ファラオの時代からデータをもとにして天候を予想し、豊作になるかどうかを予測した。いまの時代においては、大量のデータを分析、管理にするにはクラウドが重要なツールになる」と主張。

 「企業においては、47%がハイブリッドクラウドになるだろう。それを実現する上では、Software Defined Infrastructure(SDI)が重要な意味を持つことになる。SDIは、標準化、仮想化、自動化、オーケストレーションといったフェーズを経て実現することになる。インテルでは、こうした取り組みにより、サーバーの稼働率が75%に高まり、人件費を毎年2けた以上削減させることに成功した」と説明した。

米Intelのレニー・ジェームズ社長

 さらにここ数年において、Intelのセキュリティーグループがエンタープライズセキュリティ分野に対して数々の取り組みを行っていることを紹介しながら、Oracleと共同で取り組んだ次世代ファイアウォールを説明。「これを、Next Generation FireWall for ORALE VMとして、2015年前半に市場導入することになる」と語った。

 そのほか、Xeon E7 v2によって、インメモリーコンピューティングに対応し、Exadataの進化に貢献していることや、オープンソースへの対応に力を注いでいること、データを迅速に移動させることができるシリコンフォトニクス技術の採用により、大量データの転送に適した性能を実現していること、次世代メモリであるノンボラタイルメモリーの開発に取り組んでいることなどを説明した。

Xeon E7 v2の特徴を紹介
シリコンフォトニクス技術の採用により、大量データの転送に適した性能を実現している

大河原 克行