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OpenStack Foundation COOのCollier氏ら合同インタビューと展示会レポート (OpenStackディストリビューションからネットワーク機器までが展示)
(2013/11/12 06:00)
OpenStackディストリビューションからネットワーク機器までが展示
最後に、展示会の様子を紹介する。展示会には数十社のブースが並んだほか、一角に「Demo Theater」が設けられ、各企業のプレゼンが行なわれた。なお、Canonical、IBM、Red Hat、HPのブースは、すでに基調講演のレポートで紹介した。
OpenStackディストリビューションは、企業がいくつ並んでいた。Morphlabsのブースでは、自社のOpenStackディストリビューションとNECのサーバーとのパートナーシップなどを展示していた。また、Piston Cloudのブースでは、OpenStackやネットワークを簡単に設置できるOpenStackディストリビューションを展示していた。Swiftをベースとした商用オブジェクトストレージを販売するSwiftStackも出展していた。
UnitedStackは、「OpenStack China Spotlight」でMark Collier氏にも言及された、北京とシリコンバレーにオフィスを構えるスタートアップだ。新しいOpenStackディストリビューションのUnitedStack OSは、Havanaをベースとし、スマートフォンを思わせるダイナミックなユーザーインターフェイスが特徴的だ。
また、台湾のITRI(工業技術研究院)は、OpenStackをベースにした「Cloud OS」を展示していた。
OpenStackのインテグレーションやサービス関連では、OpenStackインテグレーターのMirantisや、OpenStackの源流のひとつであるクラウドサービスのRackspace、マルチクラウド管理サービスのRightScaleなどが出展していた。
サービス関連では、中国のスタートアップ企業のStackInsider Tecknology社が、「Deployment-as-a-Service」を名乗るサービスを展示していた。オンラインでハードウェアやソフトウェアを選ぶと、無料でOpenStack環境が利用できるという。ビジネスモデルは、よりハイエンドなサービスや構築コンサルティングなどで有償サービスをするフリーミアムモデル。
そのほか、中国のTryStack.cnコミュニティは、企業とのパートナーシップにより、OpenStackのリファレンスアーキテクチャなどを提供している。
日立(Hitachi Data Systems)のブースでは、OpenStackのCinderで同社のストレージ製品を使うドライバや、ストレージの機能を細かく設定できる独自のダッシュボード(試作)について展示していた。ダッシュボードやドライバでは、まとめてスナップショットを取る機能や、ストレージのタイプ指定、サーバーフリーコピー、ストレージのシンプロビジョニング機能などに対応するという。
ネットワークやインターコネクトの分野で、CiscoやBrocade、Arista、Radware、Mellanoxなども出展していた。
Pluribus Networksは新興スイッチベンダー。L2/L3のトップオブラックスイッチと、コントローラーのネットワークハイパーバイザー(Netvisor)の組み合わせ(Server Switch)により、複数のスイッチを1つの論理的なスイッチに見せるという。OpenStack FolsomのQuantumのプラグインからのコントロールを展示していた。
SDNの分野では、Midokuraが出展していた。オーバレイネットワーク分野では初めてRed Hat Enterprise Linux OpenStack Platformの認定を受けたことも発表されている。
また、Linux FoundationのSDNプロジェクトであるOpenDaylightもブースを出していた。
そのほか、さまざまなブースが出展された。