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G Suite関連の新発表を一挙レポート、3つのカテゴリーで新機能を提供

Google Cloud Next '19 2日目基調講演

 GoogleのクラウドサービスであるGoogle Cloudのカンファレンス「Google Cloud Next '19」が4月9日から4月11日まで、米国サンフランシスコにて開催された。

 2日目の基調講演では、ハイブリッドクラウド関連や、セキュリティ関連、データベースなどのデータプラットフォーム関連、AI/機械学習関連、G Suite関連、開発関連の新サービスやプロダクトが発表された。

 本記事ではそのうち、さまざまな新機能が発表されたG Suite関連にフォーカスする。

GoogleアシスタントとG SuiteのGoogleカレンダーの連携などG Suiteの新機能

 Amy Lokey氏(VP, G Suite)はまず、G Suiteの利用状況について語った。学生や教育用途で9000万人が、ビジネスでは500万人が利用しているという。利用企業として、Netflix・Spotify・Lyftといった新興企業や、Verizonなどの伝統的な会社、LCCのAirAsiaが紹介された。

Amy Lokey氏(VP, G Suite)

 Lokey氏は新機能を、「makeit fast(速くする)」「make it smart(賢くする)」「make it together(いっしょに)」の3つのカテゴリーで紹介した。

 まずmake it fastのカテゴリーでは、Googleアシスタントから、個人のGoogleカレンダーだけでなく、G SuiteのGoogleカレンダーを利用できるようになった(ベータ版)。壇上では、「OK Google」に始まる音声指示でG Suiteから予定を確認するところなどがデモされている。

GoogleアシスタントからG SuiteのGoogleカレンダーを利用できるように
音声指示でG Suiteから予定を確認するデモ

 続いてmake it smartのカテゴリーでは、Cloud Searchのサードパーティ接続が発表され、一部顧客向けにGA(正式リリース)となっている。Google検索エンジンによる社内データの検索が、サードパーティアプリケーションであるSAPやSalesforce、Microsoft SharePointに対応した。

Cloud Searchのサードパーティ接続の発表

 make it togetherのカテゴリーでは、いくつかの新機能がある。まずはGmailでのHangouts Chatが発表された(ベータ版)。G Suite版Gmailの画面左下からHangouts Chatのメンバーやチャットルームを確認して、Gmail内でチャットできることで、コミュニケーションを1カ所に集約できる。

 また、G Suite版のGoogle Voice(インターネット電話)がGAとなったほか、Hangouts Meetでは、自動字幕機能が追加された(GA)。

GmailでのHangouts Chatの発表
コミュニケーションを1カ所に集約
G Suite版のGoogle VoiceがGAに
Hangouts Meetに自動字幕機能が追加

 G Suiteについてはそのほか、基調講演で出されたほかに、G Suiteのサイドパネルから業務アプリケーションを呼び出すG Suiteアドオン(近日ベータ提供)、Hangout Meetsの参加者上限数の引き上げ(近日提供)、Googleドキュメント・スライド・スプレッドシートにおけるOffice編集機能(GA)、Googleドライブでのビジター共有(ベータ提供)、G Suite版Google+の新名称「Currents」(ベータ版)が発表されている。