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クラウドは"New Normal"から"Super Power"へ、「AWS re:Invent 2016」でジャシーCEOが見せた王者の貫禄
AWS re:Invent 2016 キーノート
2016年12月5日 06:00
「このカンファレンスはテクノロジカンファレンスではない。エデュケーションカンファレンスだ」――。
11月30日(米国時間)、米国ラスベガスで開催されたAmazon Web Services(AWS)の年次カンファレンス「AWS re:Invent 2016」において、AWSのアンディ・ジャシー(Andy Jassy) CEOは例年通りのフレーズでキーノートをスタートした。
単なる技術カンファレンスではなく、AWSクラウドにより世界はいかに変化しているのか、re:Inventの参加者ひとりひとりにこのことを伝えるために、ジャシーCEOは必ずこのフレーズを最初に使う。
今回で5回目となったre:Inventの参加者は、3万2000人と過去最高の数字を記録したが、それはそのままクラウドの世界が劇的に拡がってきたことを示している。パブリッククラウド市場では現在でもAWSが圧倒的なシェアを誇るが、Microsoft AzureやGoogle Cloud Platformといった競合も急激に勢力を拡大している。
クラウドというインフラは、これまでにないスピードで普及が加速しているといっていい。そうした潮流の中にあって、ジャシーCEOは今回のre:Inventでどんなメッセージを発したのか。本稿ではキーノートで発表されたAWSの新サービスの紹介を中心に、新しいフェーズに入ろうとしているAWSクラウドの実力をあらためて検証したい。
ジャシーCEOは新サービスを発表するにあたり、現在のAWSクラウドを表す言葉として"Super Power"というキーワードを用いている。2014年のre:Inventで「クラウドは"New Normal"――、新しい標準になった」と明言したジャシーCEOだが、それから2年が経過し、クラウドはITインフラの標準から、ユーザーのビジネスに大きなパワーを与える存在になったとしている。
ではクラウドがもたらす"Super Power"とは何か。ジャシーCEOはSuper Powerを構成する5つの項目を挙げながら、新たなサービスを紹介している。