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Databricksが100億ドルを調達 AIとデータプラットフォームへの熱い視線

AIバブルのピーク?

 Databricksが調達した100億ドルは、最高記録とされたOpenAIの66億ドルを大きく上回るものだ。

 投資ラウンドが固まるまでの様子をレポートしたTechCrunchによると、投資家が殺到していたという。11月中旬の段階で80億ドル規模と見られていた調達額は、すぐに95億ドルとなり、最終的に100億ドルとなった。Insight PartnersのGeorge Mathew氏によると、「時代を代表する企業に、機関投資家からの需要と関心が高かった」という。

 CEOであるGhodsi氏にとっても想定外の展開だったようだ。「投資家の関心を集計したExcelのシートを見た時、190億ドルの関心が寄せられていると分かり、椅子から転げ落ちそうになった」とTechCrunchに語っている。Ghodsi氏は、今回の大型の投資を受けたことで、IPOは2025年、2026年の可能性もあると話している。

 同時に「今はAIバブルのピークだ。製品もイノベーションも知的所有権もなく、大学を出たばかりの5人の会社に数億から数十億ドルの価値があるはずはない」(Ghodsi氏)と状況を冷静に見ている。

 AI業界では非公開企業への投資のニュースが相次いでいる。今月だけでもAI検索のPerplexityが評価額90億ドルで5億ドルを調達したとBloombergが伝えているほか、AIコード作成支援ツールCursorを開発するAnysphere(評価額25億ドルで1億ドルを調達)、AIリサーチのDecart(3200万ドルを調達)などの名が上がっている。

 Ghodsi氏の言う通り、AIバブルはピークを迎えているように見える。来年は、どうなっていくのだろう――。