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NTTデータとDatabricksが資本業務提携、データ・AI活用プラットフォームを強化
2025年1月24日 12:34
株式会社NTTデータは23日、米Databricks(以下、データブリックス)と米国時間21日に資本業務提携契約を締結したと発表した。提携を通じて、データ・AI活用プラットフォームの強化、技術者育成の加速、営業・提案活動体制の強化を推進することで、日本およびグローバルでの連携を強化するとしている。
データ・AI活用プラットフォームの強化では、データブリックスからの技術支援により、データ・AI活用サービスをさらに強化する。データブリックスのデータ、従来のAI、生成AIをワンプラットフォームで活用できる特長を生かし、データ処理、特定のタスクに特化した従来のAIモデル、OSS、NTTが独自に開発した「tsuzumi」などのカスタマイズ可能な軽量LLM、SaaS型で提供される膨大な知識を持つ大規模LLMなどを適材適所で組み合わせる。
これにより、例えば、「データ・インテリジェンス・プラットフォーム」に蓄積された顧客情報をもとに、AIエージェントが、顧客向け提案資料を作成するなど、より人間に近いタスクを実現できるAIエージェントを提供し、顧客の新たなビジネス価値を共創する。
技術者育成の加速では、データブリックスによる特別トレーニングプログラムの提供により、同社が提供する「データ・インテリジェンス・プラットフォーム」に関する技術者育成をNTTデータグループ全体で推進する。さらに、同プログラムを通じて、NTTデータ内の技術トレーナー育成にも取り組み、2027年度までに同技術者を500人にまで増やす。
営業・提案活動体制の強化では、データ・AI活用プラットフォーム関連ビジネスにおいて、技術サポート・営業面でのアライアンスを強化する。特に、案件発掘から提案活動までを円滑に進める協業体制をあらためて整備することで、両社共同で顧客への提案活動に取り組む。
NTTデータは、今後5年間でデータブリックス関連ビジネスの売り上げを300億円に拡大することを目指す。また、両社の強みを掛け合わせ、顧客と一体となって「データとAIの民主化」を推進していくとしている。