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ソフトバンク、データブリックスのAIデータ基盤を活用した企業経営を支援するサービスを提供
2025年6月5日 14:24
ソフトバンク株式会社と米Databricks(以下、データブリックス)は5日、データブリックスのAIデータ基盤である「データ・インテリジェンス・プラットフォーム」を活用して、データとAIを軸に企業経営をサポートする「データアドバイザリーサービス」を提供開始した。
ソフトバンクは、日本企業に対して、AIデータ基盤の提供だけでなく、自社データを活用できる状態にするための要件定義やガバナンス策定、体制構築といった上流コンサルティングとなるデータアドバイザリーサービスを提供する。
企業は、データアドバイザリーサービスを利用することで、導入準備から統合されたデータの活用戦略に至るまで、包括的な伴走支援を受けられる。これにより、売り上げデータや顧客情報をリアルタイムで分析・可視化し、データに基づいた意思決定が可能になる。また、顧客の行動分析や市場動向に基づくマーケティング施策にも、これらのデータを活用できる。
データブリックスのデータ・インテリジェンス・プラットフォームは、顧客のデータと、さまざまなビジネス特性に最適化された強力なAIモデルを組み合わせて、意思決定を支援するAIデータ基盤。ソフトバンクは、このプラットフォームを用いて、環境構築から利活用全般にわたってワンストップで支援することで、データ収集からAI活用までをワンプラットフォーム上で円滑に行える体制を構築し、データとAIを活用した企業経営の実現に貢献する。これにより、企業はデータに基づく意思決定を迅速に行えるようになり、競争力を強化できる。
データ・インテリジェンス・プラットフォームは、非構造化データを格納するデータレイクと、構造化データを格納するデータウェアハウスを単一のプラットフォームに統合したデータ基盤で、企業はあらゆるデータをワンプラットフォーム上で蓄積・管理できる。また、大規模データの迅速なリアルタイム分析や、AI開発基盤を用いた高度なデータ解析やAIモデルの構築も行える。
ソフトバンクは、2020年にデータ・インテリジェンス・プラットフォームを導入し、財務情報や人事情報、基地局情報など、部門を横断したあらゆるデータを統合している。また、他のツールとも連携させながら統合したデータを分析し、経営の意思決定の参考やマーケティングにも活用している。データガバナンスの観点でも、個人情報など高いセキュリティレベルが求められるデータなどを含め、このプラットフォーム上で適切に管理・運用している。
ソフトバンクは今後、自社のデータ利活用環境の構築経験に基づくデータアドバイザリーサービスの提供を通じて、企業がデータとAIを効果的に活用できるように支援していくと説明。また、ソフトバンクのグループ会社であるLINEヤフー株式会社などが保有するビッグデータとの連携を促進し、将来的にはOpenAIおよびソフトバンクグループが開発・販売に合意している企業用最先端AI「クリスタル・インテリジェンス(Cristal intelligence)」との連携も見据え、外部サービスとの連携を通して、より高度なマーケティングの実施や業務効率化など、企業のデータ・AI活用をさらに推進していくとしている。