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ハードウェアにオープンをもたらしたOCP 10周年迎え「2.0」も発表

次の10年では光技術にも取り組む

 OCP仕様のハードウェア認定プログラム「OCP Ready」の共同リーダーRob Coyle氏は、Data Center Knowledgeに対して、ベンダー中立がオープンソースへの導きの力になると言う。「同性能の機器を、いろいろなところから調達できることに価値があるなら、オープンソースは必然的な結論になる」と述べている。

 またOCPのガイドラインに従った機器ではリユースも活発だという。「Facebookのような企業は、市場に出回るものよりも1年半ほど先んじたテクノロジーを購入している」「(Facebookが)3年ほど使った後で中古市場に放出した機器は、実質的に、最新から1年半しかたってない技術で、しかも、安価に購入できる」(Coyle氏)というのだ。

 こうして業界に浸透してきたOCPは、「OCP 2.0」として次の10年に向けた方向性を発表した。市場のニーズを満たす視点での取り組みテーマ、将来のイノベーションのシード(種)の視点での取り組みテーマ、の2つだ。

 まず、ニーズへの取り組みでは、「モジュラー性」「持続性」「統合型ソリューション」などを挙げた。シードでは、「光技術(オプティクス)」「AI」「冷却」「オープン・シリコン」(チップI/F仕様)などが並ぶ。

 例えば、銅線に代わる伝送法となる光技術について、OCPの会長兼プレジデントのRebecca Weekly氏(Intelハイパースケール戦略&実行事業部副社長)は、AnandTechのインタビューで次のように語っている。

 「(普及が)進みつつあるネットワークスイッチだけでなく、半導体と統合フォトニクスからノードレベルの統合まで進めていく」「将来はもっとヘテロジニアス(異種混在)になり、分離が進み、異なる技術を適所で使わなければならないだろう」