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ついにスマートフォンに Huaweiの「HarmonyOS」

 Huawei Technologies(華為技術)が自社OS「HarmonyOS 2.0」のスマートフォン向けを正式に発表した。スマートTVなどで使われてきた同OSが、いよいよ“本丸”のスマートフォンに対象を拡大したことになる。iOS、そしてAndroidを脅かす存在になるのだろうか。

スマホやタブレット100機種をアップグレード

 HuaweiのHarmonyOSは、Hongmeng(鸿蒙)として開発されてきた。開発は2012年にさかのぼるというが、米政府の禁輸措置で半導体やソフトウェアなど米国製技術の使用が禁じられたことから、製品化が加速された。

 発表したのは2019年の自社イベントで、まずスマートTVからスタートした。そして2020年12月にはスマートフォン向け「HarmonyOS 2.0 for Smartphone」のベータ版をリリースした。

 今回、その正式版を発表。スマートフォン(Mate40 Pro、Mate40E、nova8 Pro)と「Mate X2」タブレットなどの搭載端末もあわせて発表した。スマートウォッチも、新版「HUAWEI Watch 3」を披露している。

 発表会では、中国で「P40 Series」「Mate 40 Series」「MatePad Pro」など、合計100機種をHarmony OS 2にアップグレードすることも明らかにした。6月2日から順次実施する予定だ。一部の旧機種も対象となる。

 Huaweiは、年内に2億台のHuawei端末にHarmonyOSがインストールされると試算している。さらに他社端末では1億台がインストールすると見ており、計3億台を見込む。「確固とした基盤になる」(Huaweiソフトウェア担当のWang Chenglu氏)と胸を張っている。