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驚きの2画面Surface Microsoftの戦略は?

競争を勝ち抜くには

 Strategy Analyticsでワイヤレス分野を担当するアナリストNeil Mawston氏は「過去に2画面のスマートフォンがテイクオフしたことはない。効果の疑わしいデザインで高価格になるためだ。消費者は、2つの小さな個別の画面よりも1つの大きな連続画面を好む」とS&P Globalに語っている。

 また過去10年間に、京セラ、ZTE、NECなどが2画面スマートフォンを発売したが、市場で勝てなかったことを挙げ、「Duoの成功の可能性は少ない」と酷評する。さらに、MicrosoftがDuoを「スマートフォンとば別カテゴリー」と主張するのも、過去の製品の失敗の歴史から距離を置きたいからだろうと皮肉っぽく見る。

 一方、IDCのJitesh Ubrani氏(worldwide mobile device trackersメンバー)はMicrosoftの主張に理解を示す。「モバイルが重要でないということではない。そうではなく、Microsoftは賢明にも、モバイルデバイス市場で稼ぐためにモバイルOSを持つ必要はないと分かっているのだ」と読み取る。

 さらにS&P Globalのリサーチ部門Kaganのアナリスト、Milan Ringol氏は、モバイルデバイス市場でのMicrosoftの「ライバルに対する重要なアドバンテージ」は「ソフトウェア」である、と分析する。

 公開されたプロトタイプの動画では、アプリが1つの画面からもう一つの画面に移動したり、1画面から両方の画面に広がる様子などが見える。これまでの折りたたみ端末にないユーザー体験を提供しようとするものだが、Microsoftは他社に先んじて実現できるのだろうか――。