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驚きの2画面Surface Microsoftの戦略は?

Surfaceは他の折りたたみスマホとは違う?

 Panos Panay氏は、2画面Surfaceは「よりクリエイティブに、プロダクティブになるよう支援する」とWIREDに説明している。その活用例として、会議アプリとメールアプリを別画面で開いて、モバイルで複数のタスクを同時処理するといった例を挙げた。ビジネスでよくある利用シーンだ。

 折りたたみ二画面デバイスは、Microsoftの中でも歴史がある。同社は2008年、7インチ2画面折りたたみ式のデバイス「Courier」を発表した。Xboxを手がけたJ Allard氏が担当するユニークな端末だったが2年後に打ち切られた。当時のCEO、Steve Ballmer氏の決断だったと言われている。

 それから7年後、ポケットサイズの端末「Andromeda」がSurfaceブランドで発売されるとの情報が飛び交った。しかし、2018年6月、MicrosoftウォッチャーのMary Jo Foley氏が計画棚上げを伝えて期待はしぼんでいった。その後、より大型とされる「Centaurus」という名前も出たが、日の目は見ていない。

 Microsoftはその間にコンセプトを磨きあげていったようだ。約2年前から取り組んだというPanay氏はWIREDのインタビューで、生理学的な面からもリサーチしたことを明らかにしている。一つのデバイスの、並んだ2画面で作業する方が、1画面で複数のタスクを行うよりも脳に与える負担が小さいことをラボのテストで実証したという。

 今回の発表でMicrosoftは、NeoとDuoが、電話とも“折りたためるタブレット”とも違うものだと強調している。またPanay氏は、「1画面の電話機」も「モバイルOSの復活」も全く考えていなかったとWIREDに語っている。The Vergeのインタビューでは、「ヒンジで折りたためる2画面のデバイスが1年後にテイクオフするか」との質問に対し、「絶対だ」「100%確信している」と答えた。

 Duo、Neoへの並々ならぬ期待と自信だ。だが、厳しい見方をする者もいる。