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「FaaS」「エッジ」「DX」 2018年のクラウド注目ワード
2017年12月25日 11:35
クラウドコンピューティングは2017年も確実に拡大を続け、あらゆるITサービスに浸透。「クラウドファースト」という言葉も頻繁に聞かれるようになった。さらに、AIやIoTという大きな推進力を受けて、クラウド活用はますます重要になってゆく。2018年のクラウドのテクノロジー、データセンターなどでのトレンドを、専門メディアの予想からみる。
サーバーレスこと「FaaS」が本格化
eWeekは2018年の予想として「サーバーレス」に特化して分析している。「FaaS」(Function as a Service)とも言われ、サーバーを立てることなく、特定のイベントをトリガーにコードを実行するアプリケーション実行環境だ。プロビジョニングやロードバランサーといったサーバーの管理を意識せずに使え、コスト削減、柔軟性、拡張性などのメリットがあると言われている。
代表的なサービスは、AWSが2014年に発表した「AWS Lambda」で、Microsoftの「Azure Functions」、Googleの「Google Cloud Functions」、IBMの「Open Whisk」などが後を追っている。
eWeekは、運用環境でのサーバーレスワークロードはなお初期段階としながら、大きなトレンドに成長するだろうと予想する。それを裏付けるのが、「2016年は12%、2017年は23%でAWS Lambdaの受け入れが増加している」というSumo Logicのバイスプレジデント兼プロダクトマーケティングのKalyan Ramanathan氏の言葉だ。同氏は「4人に1人の開発者が、すでにサーバーレスを使っている」と付け加えている。
Platform9のCEO、Irish Raghuram氏は「AWS Lambda実装でKubernetesが重要になる」と見る。コンテナオーケストレーション技術のKubernetesは2017年に大躍進した技術だが、サーバーレスでの応用も注目されているようだ。Kubernetesクラスタ上で動く「Fission」などのプロジェクトが出てきており、「クラウド事業者のネイティブサービスから、Kubernetesエコシステムで利用できる、さまざまなアプリケーションサービスに価値がシフトしつつある」とeWeekに語っている。