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“Androidの父”が再びモバイル業界へ ベールを脱いだEssential

Ambient OSとEssential Homeがカギ?

 Essentialについては、もう一つの製品Essential Homeと、Homeのベースとなる「Ambient OS」に着目している記事もいくつかある。

 例えばTech Crunchは、「『スマートフォンハブ』として機能させるというアイデアこそが、今回のローンチに至った原動力に見える」とする。Ambient OSは「ホームオートメーションを簡単にする」ことを掲げており、APIを利用してデバイス、コンテンツ、人、コンテクストの構成を可能にするという。実際、Essential HomeはAmazonのAlexa、Google Assistantなどのデジタルアシスタント技術とも連携可能だという。Rubin氏はAmbien OSをAndroidと同様、オープンソースで公開する。

 Essential Homeは丸い画面を持つデバイスで、Webを参照して質問に答えたり、対応する家電の操作などができるようだ。それだけでなく、学習機能を利用して家電の操作の提案なども可能という。EssentialはHomeアプリケーションのためのSDKを公開している。

 Rubin氏はブログで「21世紀の方法で、21世紀に生きる人が望むことを可能にする製品を構築する」と記している。スマートフォンは今後も中心的存在ではあるかもしれないが、家庭にIoTが入る時代のスマートフォンの役割に目を向けているようだ。

 果たして、Essentialは、その名の通り「不可欠」な存在になれるのだろうか――。